LZH
別名:LZH形式
LZHとは、吉崎栄泰によって開発されたファイル圧縮技法、および圧縮ファイルの形式のことである。
LZHは、奥村晴彦が開発したファイル圧縮方式であるLZARIを手本にして開発され、1988年末に初めて公開された。基本技法としては移動辞書法と動的ハフマン法が採用されている。なお動的ハフマン法は、後に、静的ハフマン法に変更された。
吉崎栄泰がMS-DOS用に開発した高圧縮書庫管理プログラムLHarc(後のLHA)が扱うデフォルトの拡張子がLZHであったことが、LZH形式の由来である。なお、MacintoshやUNIXでもLZH形式を扱うことが可能である。
海外発の有力なファイル圧縮ツールには有償のものも少なくなかった中、LZHはフリーソフトウェアとして無償で公開された。通信速度が遅くても比較的ファイルを扱いやすくするツールとして、パソコン通信が盛んだった当時の日本で人気を博し、ファイル圧縮方式のデファクトスタンダード(事実上の標準)となっていた。
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