ユリウス・ドルプミュラーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 政治家 > 海外の政治家 > ドイツ第三帝国期の政治家 > ユリウス・ドルプミュラーの意味・解説 

ユリウス・ドルプミュラー

(Julius Dorpmüller から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 06:41 UTC 版)

ユリウス・ドルプミュラー
Julius Dorpmüller
生年月日 1869年7月24日
出生地 北ドイツ連邦
プロイセン王国 ライン県
エルバーフェルト
没年月日 (1945-07-05) 1945年7月5日(75歳没)
死没地 連合国軍占領下のドイツ
シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州
マレンテ英語版
称号 博士号アーヘン工科大学1925年

ドイツ国
第7代 郵政大臣
内閣 フォン・クロージク内閣
在任期間 1945年5月2日 - 1945年5月23日
大統領 カール・デーニッツ

ドイツ国
第13代 運輸大臣
内閣 ヒトラー内閣ゲッベルス内閣、フォン・クロージク内閣
在任期間 1937年2月2日 - 1945年5月23日
総統
大統領
アドルフ・ヒトラー
カール・デーニッツ
テンプレートを表示

ユリウス・ハインリヒ・ドルプミュラー(Julius Heinrich Dorpmüller、1869年7月24日1945年7月5日)は、ドイツ国の政治家。ヒトラー内閣の運輸大臣。博士号を所持。

経歴

鉄道エンジニアの息子としてエルバーフェルトに生まれる。ユリウスも1889年から1893年にかけて道路と鉄道の建設を勉強。1898年からプロイセン王国の鉄道管理部門で働く。1907年からドイツ帝国大清帝国に持っていた山東省膠州湾租借地青島で鉄道業務にあたった。第一次世界大戦に際して中華民国(大清帝国は辛亥革命ですでに崩壊)がドイツ帝国に宣戦布告してきたため、1918年にドルプミュラーも難民として満州からシベリア、ロシアを通ってドイツへ帰国していった。その後、軽便鉄道の業務にあたり、ザカフカース社会主義連邦ソビエト共和国に招かれて同国の鉄道管理の業務にあたった。

その後、成立したばかりのドイツ国営鉄道(Deutsche Reichseisenbahnen)で勤務し、シュテティンで部長クラスを務めた。1922年から1924年9月にかけてオペルン支社長となる。1924年10月から1925年にかけてルール地方支社長となり、ドーズ案についての相談役となった。1925年12月には鉄道業務への貢献が評されてアーヘン工科大学から博士号を授与された。1926年からドイツ国営鉄道が改組されたドイツ帝国鉄道公社(Deutsche Reichsbahn-Gesellschaft (DRG))の代表理事に選出された。前任のルドルフ・エーザー(英語版)が死去した事に伴うものだが、この人事はドイツ大統領パウル・フォン・ヒンデンブルクの承認を得るための政治的配慮が大きいという。この地位は第二次世界大戦でのドイツの敗戦まで保持した。

1937年2月、ヒトラー内閣で郵政相兼運輸相をしていたパウル・フォン・エルツ=リューベナッハが辞職に追いやられたため、総統アドルフ・ヒトラーにより代わって運輸相に任命された。第二次世界大戦中、親衛隊全国指導者ハインリヒ・ヒムラーよりユダヤ人絶滅収容所へ移送する為の列車の手配を依頼された。ドルプミュラーは1945年にヒトラーが自殺した後に誕生したカール・デーニッツ大統領のフレンスブルク政府でも運輸相に残留した[1]。連合軍のドイツ占領後もドイツの鉄道再建について連合国から諮問を受けていたが、すでに癌に蝕まれており、1945年7月にはマレンテ英語版で死去した。

脚注

参考文献





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ユリウス・ドルプミュラー」の関連用語

ユリウス・ドルプミュラーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ユリウス・ドルプミュラーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのユリウス・ドルプミュラー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS