John Beaufort, 1st Duke of Somersetとは? わかりやすく解説

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ジョン・ボーフォート (初代サマセット公)

(John Beaufort, 1st Duke of Somerset から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/22 02:20 UTC 版)

ジョン・ボーフォート
John Beaufort
初代サマセット公
在位 1443年8月28日 - 1444年5月27日

出生 1404年3月25日以前
死去 (1444-05-27) 1444年5月27日(40歳没)
埋葬 イングランド王国ドーセット、ウィンボーン・ミンスター
配偶者 マーガレット・ビーチャム
子女 マーガレット・ボーフォート
家名 ボーフォート家
父親 サマセット伯ジョン・ボーフォート
母親 マーガレット・ホランド
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サマセット公の紋章

初代サマセット公ジョン・ボーフォート(John Beaufort, 1st Duke of Somerset, KG, 1404年3月25日洗礼) - 1444年5月27日)は、百年戦争期のイングランドの貴族で軍司令官。サマセット伯ジョン・ボーフォートの次男でヘンリー・ボーフォートは兄、エドムンド・ボーフォートは弟。ヘンリー4世の甥、ヘンリー5世の従弟に当たる。テューダー朝を開いたヘンリー7世は孫。

生涯

1418年、夭逝した兄ヘンリーの後を継いで第3代サマセット伯になった[1]。翌1419年のヘンリー5世のフランス遠征に従軍、1421年には王弟クラレンス公トマス・オブ・ランカスターに従ってアンジューで戦ったが、ボージェの戦いでクラレンス公は殺され、サマセット伯は弟と共に捕虜となってしまった。

1425年3月25日にサマセット伯は成年に達したが、投獄されていた彼には父の所領を継ぐことも出来ず、受け継ぐべき地所はその後も母が管理するしかなかった。結局彼は17年間収監された後、1438年に身代金を払って解放された。この後、彼はイングランドのフランス方面軍での主要な指揮官の1人になっていく。翌1439年にマーガレット・ビーチャムと結婚し、1443年に一人娘マーガレットが生まれた。

1442年ギュイエンヌガスコーニュ)方面司令官に任命され、翌1443年にサマセット公に昇格、ケンダル伯に列せられた上にガーター騎士団のメンバーに叙任され、8月に大陸へ遠征した。しかし司令官としての力量は乏しく、就任は叔父のヘンリー・ボーフォート枢機卿の意向に依るところが大きく、彼がボーフォート家の勢力拡大と政敵のノルマンディー総督・ヨーク公リチャードの牽制を図った人事であった[2]

フランスの遠征は上手くいかず失敗、1444年に急死した。自殺だったと言われている。嫡出の息子がいなかったため公位は消滅、弟のエドムンドはサマセット伯位を継いだが、やがてサマセット公位も継いだ。娘マーガレットはサフォーク公ウィリアム・ド・ラ・ポールに引き取られ息子ジョンと結婚した[3]

子女

マーガレット・ビーチャムとの間に1人娘を儲けた。

  1. マーガレット・ボーフォート1443年5月31日 - 1509年6月29日) - サフォーク公ジョン・ド・ラ・ポールリッチモンド伯エドマンド・テューダー、ヘンリー・スタッフォード卿、ダービー伯トマス・スタンリーと結婚。ヘンリー7世の母。

また、3人の庶子が確認されている。

  1. ジャシンダ(1434年頃 - 1469年以降) - グレイ・ドゥ・ウィルトン男爵レジナルド・グレイと結婚
  2. トマシン(1444年以前 - 1494年頃)
  3. ジョン・オブ・サマセット(1444年頃 - 1453年

脚注

  1. ^ 尾野、P22。
  2. ^ 尾野、P48 - P49。城戸、Pn74。
  3. ^ 尾野、P49 - P50。松村、P63。

参考文献

  • 尾野比左夫『バラ戦争の研究』近代文芸社、1992年。
  • 松村赳・富田虎男編『英米史辞典』研究社、2000年。
  • 城戸毅『百年戦争―中世末期の英仏関係―』刀水書房、2010年。
爵位・家督
先代
新設
サマセット公
1443年 - 1444年
次代
消滅
先代
ヘンリー・ボーフォート
サマセット伯
1418年 - 1443年
次代
エドムンド・ボーフォート

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