Integrated IS-IS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/21 02:58 UTC 版)
「IS-IS」の記事における「Integrated IS-IS」の解説
IS-ISはもともとOSIのためのルーティングプロトコルであり、インターネットで使用されているTCP/IP上での使用を前提とはしていない。しかしIS-IS はそれ自体では評価も高いルーティングプロトコルであり、またOSIプロトコルスイートの制定当時 OSI陣営は TCP/IP から OSIプロトコルスイートへの移行のために既存の技術から OSIの規格にスムーズに移行する必要性があった。このため自然と IS-IS を TCP/IP 上でも使用したいという要望が高まった。これを受けて CLNS上でも IP上でも機能するように改良した規格が新たに発表された。これが Integrated IS-IS(統合IS-IS)である。このプロトコルはIPアドレスをMACアドレスと同様の端末の識別用のアドレスとして使用し、ルーティング自体は CLNS独自のアドレスである NSAP(Network Service Access Point)を使用して行うという方法が取られている。 OSI は TCP/IP に取って代わることはできずに撤退したため、OSIで策定されたほとんどのプロトコルは使われなくなったにもかかわらず IS-IS はこの Integrated IS-IS として現在も一部のシステムで使用されている。IPv6に対する対応もIETFにより策定され、2008年10月に正式に公開された。
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