Infopaq対DDF裁判(英語版) (Infopaq International A/S v Danske Dagblades Forening, Case C-5/08, (2009) ECR I-6569, paras 41 and 42)
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通称「Infopaq判決」。著作物性を問うEUの重要判例の一つとして知られる。Infopaqは2011年に設立され、他社メディア掲載情報の収集やニュース評論を行うデンマークの情報系企業である。同社は新聞・雑誌各社の掲載記事を無断でスキャンし、顧客がキーワード入力するとそれに該当する記事を紹介するデジタル検索サービスを提供していた。抽出表示するのはキーワードおよびキーワード前後の5単語、つまりたった11単語のみである。これに対し、Danske Dagblades Forening (略称: DFF、デンマークの日刊紙各社で構成される業界団体) が著作権侵害の苦情を申し立てたことから、Infopaqが同社の行為の合法性を確認するため、デンマークの裁判所に出訴した事件である。この行為が情報社会指令 (Directive 2001/29/EC) 第2条で定められた複製権の侵害に当たるか、またこのような短文かつ金融関連の情報であっても著作権保護期間指令 (Directive 93/98/EEC) 前文 第39項および第88項で述べられた「創作性」を満たして著作権保護の対象に含まれるかが問われた。
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