今川氏とは? わかりやすく解説

今川氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 04:33 UTC 版)

今川氏(いまがわうじ、いまがわし)は、武家士族だった日本氏族清和源氏足利氏の支流。嫡流は、室町時代駿河国遠江国守護大名となり、戦国時代に駿河・遠江国を支配する戦国大名に転化することに成功し、今川義元の代に三河国も支配して東海地方最大の戦国大名となったが、1560年桶狭間の戦いで義元が敗死し、以降徳川氏武田氏後北条氏などの侵略を受けて衰退した[1]江戸時代には子孫が高家としてわずかに家名を残し[1]維新士族となるも1887年に嫡流は絶家となった[2]


注釈

  1. ^ 5兄弟であったが、四男は僧籍。
  2. ^ 武田氏の今川領国への侵攻に対して後北条氏は上杉氏との越相同盟を締結して対抗し、事態は上杉氏]や織田氏らの動向とも関係して複雑に推移する。
  3. ^ 徳川幕府が嫡家以外に今川姓を称することを許さなかったため、庶流は品川姓を称した。
  4. ^ 足利義詮から正式に駿河守護に任じられた後に亡くなっているため、駿河今川氏歴代に数えるべきとする大石泰史の説がある[16]
  5. ^ 範政の甥とも。
  6. ^ 貞相の子とも。
  7. ^ 氏親の実子ではないとする説もある。
  8. ^ a b 北条氏の庇護下に入った氏真は、正室の甥で今川氏の血を引く従甥(伯母瑞渓院の孫)でもある北条国王丸(後の北条氏直)を猶子として駿河今川氏の当主を譲ったが、後に縁組を解消して氏真が当主に復帰している。
  9. ^ 品川高久の外孫。
  10. ^ 氏堯の従兄弟。品川高久の孫。
  11. ^ 品川伊氏の長男。高久の直系玄孫。
  12. ^ 範高の実弟。

出典

  1. ^ a b 旺文社日本史事典 三訂版『今川氏』 - コトバンク
  2. ^ a b c 松田敬之 2015, p. 127.
  3. ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)『今川氏』 - コトバンク
  4. ^ 「今川氏親家督相続前後の小鹿氏」『戦国遺文今川氏編 月報』5号、東京堂出版、2015年。 /所収:黒田基樹 編『今川氏親』戎光祥出版〈中世関東武士の研究 第二六巻〉、2019年4月、338-341頁。ISBN 978-4-86403-318-3 
  5. ^ 平山優氏「大河ドラマ『真田丸』でも時代考証を担当されていた黒田基樹氏により新史料が発掘されまして病死だという事が明らかになりました」 NHK大河ドラマ「どうする家康」コラム 大河と歴史の裏話『文化人としての 武田信玄・今川義元を描く』2023年6月25日『「時代を駆け抜けた戦国武将たち~武田信玄の新研究・義信事件を考える」講師は、2016年NHK大河ドラマ「真田丸」の時代考証を担当された駿河台大学教授の黒田基樹先生。重要史料によれば、義信は病死であった。これにより事件の背景や事件への信玄の処置についての理解は、大きく考え直さなければならない。事件について新たな見解を提示し、真実に迫る。』武田信玄の新研究【NHKカルチャーオンデマンド講座】2022年4月22日
  6. ^ 「永禄10年というと、甲斐国の武田信玄の嫡男・義信が病死した年でもありました。」【豊臣秀頼が出馬していれば家康を打ち取れたかもしれない家康に切腹を覚悟させた真田信繁のツワモノぶり…大坂夏の陣で家康本陣を切り崩したラストサムライの最期】2023.12.04 濱田浩一郎
  7. ^ 「永禄10年(1567年)に病死。」【徳川家康が「武田信玄」に心開かなかった複雑事情】2023/02/26 濱田浩一郎
  8. ^ a b 大石泰史『今川氏滅亡』KADOKAWA角川選書604〉、2018年5月18日、271–272頁。ISBN 978-4-04-703633-8
  9. ^ a b c d 平山優 著「武田信玄・勝頼の対北条氏外交と戦略」、小田原市観光協会 編『戦国北条フェスオフィシャルブック vol.1』戎光祥出版、2024年、27頁。 
  10. ^ 『甲斐国志』
  11. ^ かつての抗争相手の妹を徳川秀忠の「育ての親」に 家康は今川家を頼りにしていたのか”. AERA dot. (2023年8月27日). 2023年9月5日閲覧。
  12. ^ 信長でも秀吉でも信玄でもない…「徳川家康にもっとも影響を与えた戦国大名」の数奇な生涯”. PRESIDENT Online (2023年5月4日). 2023年12月14日閲覧。
  13. ^ 『今川家瀬名家記』
  14. ^ 松田敬之 2015, p. 128.
  15. ^ 松田敬之 2015, p. 128/392.
  16. ^ 大石泰史『城の政治戦略』角川選書、2020年、34-35頁。
  17. ^ 大塚勲 2017, pp. 21–23.






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