ITゼネコンの弊害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/29 06:50 UTC 版)
ITゼネコンも建設業界のゼネコンと同じく、高コストで無駄な公共事業の元凶になっている。経済産業研究所の報告書はこれを裏付けている。また池田信夫は地球シミュレータを例に挙げて、ITゼネコンによる税金と人材の浪費を批判している。ベンダーの言い値で発注していると言う意見もある。 新興企業が現れにくい・育たないことも問題である。日本のIT業界はそのイメージとは異なり、古色蒼然とした業界である。情報通信白書によると、売上高が80億ドル(約1兆円)を超える日本の主要ICTベンダーは、大半が1950年代以前に設立されており、1960年代以降に設立されたのはNTTから分社化した、NTTデータのみである。経済産業研究所の報告書でも、政府調達に中小企業が参入できない現状が指摘されている。 IT業界で働く大半が指示された単純な仕事をこなすだけとなり、高度な技能を有する人材が不足する原因ともされる。
※この「ITゼネコンの弊害」の解説は、「ITゼネコン」の解説の一部です。
「ITゼネコンの弊害」を含む「ITゼネコン」の記事については、「ITゼネコン」の概要を参照ください。
- ITゼネコンの弊害のページへのリンク