HEARTWORKとは? わかりやすく解説

HEARTWORK

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/05 02:37 UTC 版)

HEARTWORK

本作の主題である、コルト・オートマチック1911A1
ゲーム:HEARTWORK
Symphony of Destrucion
ゲームジャンル アドベンチャーゲーム
対応機種 Windows 95
Macintosh
開発元 Active
プロデューサー ぽち屋
キャラクターデザイン 聖少女
メディア CD-ROM
発売日 1997年12月19日(Windows版)
1998年2月27日(Macintosh版)
レイティング 18禁
エンディング数 19[1]
画面サイズ 640×480
音楽フォーマット MIDI
キャラクターボイス あり
OVA:HEARTWORK
キャラクターデザイン 小山知洋
アニメーション制作 九州ネットワークアニメーション
話数 全3話
テンプレート - ノート

HEARTWORK』(ハートワーク)は、1997年12月19日Activeから発売されたWindowsアダルトゲーム[2][3]、及びそれを原作としたアダルトアニメ1998年2月27日にはMacintosh版も発売された。『Bible Black』、『DISCIPLINE 〜The record of a Crusade〜』へ続いていく聖少女3部作の第1作目である。

内容

本作は、呪われた1丁の銃に関わってしまったために大きく人生を狂わされてしまった人々を描く、ハードボイルド・アドベンチャーゲームである[4]。 本作は19のエンディングにたどり着くまでの分岐が非常に多い上、どのエンディングもハッピーエンドとバッドエンドの差があいまいである[1]

ストーリー

あるところに、コルト・オートマチック1911A1という拳銃があった。その拳銃は半世紀にわたり、持ち主を狂わせ、人の血を吸って生きながらえていた[4]。 ある日、平凡な学生・朝倉優のもとに、大量の現金と暗殺依頼の映像が入ったビデオが届く。 そして、彼は運命のいたずらにより、1911A1を手に入れてしまう[4]

キャラクター

以下の声優はOVA版、PC版の声優は( )内にて表記。キャスティング協力はマウスプロモーション(PC版はその前身の江崎プロダクション)が担当。

朝倉 優(あさくら ゆう)
:ふかひれ・マーボ
主人公[4]。1911A1を手にしたために性格が豹変し、色々な事件に巻き込まれることになる[4]
森川 由香里(もりかわ ゆかり)
声:篠宮薫
警視庁の公安二課に所属する女刑事であり、1911A1を追っている[4]
市原 正樹(いちはら まさき)
声:茶介
ハンターと呼ばれる暗殺者[4]
もともとは大学生[注釈 1]だったが、優よりも前に1911A1を手にしたことにより豹変し、暗殺者となった経緯を持つ[4]
森川の部下
声:安藤正輝
エンジェル
声:海原エレナ
主人公とパートナーを組む暗殺者[5]。主人公がハンターに成りすましたルートにおいては、行動を共にする[5]
熊谷 那美(くまがい なみ)
声:市井なな(長谷川智子)
主人公の同級生だが、別のクラスに在籍している[5]。ゲーム版では選択肢によって変化するが、アニメ版ではエンジェルに父親を暗殺され、薬を打たれて精神崩壊を起こした後、主人公に犯され、最後は銃口を咥えさせられて射殺される。
中本 由美
主人公の同級生である写真部員。話好きでで馴れ馴れしい[5]。一部ルートでは死亡する[5]
水谷
主人公のクラスで英語を受け持つ教師[5]
菊池 玲子
声:羽里さつき
主人公の同級生で、クラスでは人気がある[5]。いずれのルートでも死亡する[5]
熊谷 賢吾(くまがい けんご)
那美の父[5]陸上自衛隊の幕僚監部で兵器顧問を務める傍ら、暴力団へ兵器を横流ししている[5]。主人公がハンターに成りすましたルートでは、ターゲットとして命を狙われる[5]
ミスターX
声:吉川作創
主人公(ハンター)にターゲットの殺害を依頼する謎の男。
朝倉 雅美(あさくら まさみ)
声:大花どん
主人公の義理の妹[5]
岬 久美
声:一宮桜
主人公の幼馴染[5]。主人公とは両思いであったが、事件後にとある出来事で強いショックを受け、精神崩壊を起こしてしまう。
松井 則夫(まつい のりお)
主人公の悪友であるガンマニア[5]

スタッフ

  • ExProducer:みっちゃん
  • プロデューサー:ぽち屋
  • 原作・原画:聖少女
  • 音楽:アーティスティックコンセプツ

関連商品

DVD-PG

アダルトアニメ

本作は全3巻のOVAとしてアニメ化された。 それぞれの話にはつながりはなく、すべて独立した物語となっている[6]

ストーリー(アニメ)

JUNCTION:01「焦燥」
呪われた銃が主人公の手に手違いで送られるところから、物語は始まる。依頼人からのビデオレターを見た主人公は待ち合わせの場所にてエンジェルという女に会い、ターゲットを暗殺することになる。その後、銃の魔力で性格が豹変した主人公はエンジェルに薬を打たれて正気を失ったターゲットの娘を犯すが、娘の身体に満足しなかった主人公は笑みを浮かべながら娘を射殺し、帰宅途中で本来の持ち主の男も返り討ちにする。
JUNCTION:02「邂逅」
第1巻とは別の物語。銃を手に入れた主人公はそのまま暗殺の現場に向かうこともなく、学校生活を過ごしていた。しかし、ある日学校に銃を持ち出した結果、幼馴染とクラスメイトの少女、そして友人による悲劇へと発展する。
JUNCTION:03「禁忌」
第1巻や第2巻とはまた別の物語。銃を手に入れた主人公と彼の家族による、禁断の愛を描く。絶対に結ばれてはいけない関係は担任の教師を巻き込み、エンジェルや銃の本来の持ち主をも引き寄せる。

スタッフ(アニメ)

  • 原作 - アクティブ[6]
  • 監督 - ぶしふぇる[6]
  • キャラクターデザイン・作画監督 - 小山知洋[6]
  • 脚本・絵コンテ・演出 - 川口仁[6]
  • アニメーション - 九州ネットワークアニメーション[6]

音楽

オープニングテーマ「〜Symphony of Destruction〜」
作曲・アレンジ - 山中紀昌
エンディングテーマ「Dawn 〜Yoake〜」
作詞 - Miqui / 作曲・アレンジ - 山中紀昌 / 歌 - Misuzu

DVD

  • JUNCTION:01「焦燥」(2003年8月28日発売)
  • JUNCTION:02「邂逅」
  • JUNCTION:03「禁忌」
  • complete version(2014年3月21日発売)[7]
    • JUNCTION:01、JUNCTION:02、JUNCTION:03をDVD1枚に収録した廉価版。
  • complete version Value Price(2017年5月19日発売)[8]
    • complete versionの廉価版。

日本国外ではcomplete versionが『HEARTWORK LOVE GUNS』のタイトルで発売されている[9][6]が、無修正であるために日本国内からは購入不可。

評価

書籍『電脳美少女 虎の巻』では、オーソドックスなシステムゆえに気軽に楽しめたと評価されており、音声の有無を細かく設定できる点も評価された[1]

脚注

注釈

  1. ^ 『電脳美少女虎の巻』では「大学生」とあり[4]、本作の小説版においても同様の表記がある。一方で、OVAでは暗殺者になる前の経歴は明らかにされていない。

出典

参考文献

  • 「HEARTWORK Symphony of Destrucion」『電脳美少女虎の巻』(初)大洋図書、1998年5月15日、144- 146頁。ISBN 4-88672-577-5 

外部リンク


ハートワーク

(HEARTWORK から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/07 14:26 UTC 版)

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ハートワーク
カーカススタジオ・アルバム
リリース
録音 1993年5月18日 - 6月21日 Parr Street Studios[1]
ジャンル エクストリーム・メタル
デスメタル
メロディックデスメタル
時間
レーベル イヤーエイク・レコード
プロデュース コリン・リチャードソン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 67位(イギリス[3]
  • カーカス アルバム 年表
    屍体愛好癖
    (1991年)
    ハートワーク
    (1993年)
    スワン・ソング
    (1996年)
    ミュージックビデオ
    「Heartwork」 - YouTube
    テンプレートを表示

    ハートワーク』 (Heartwork) は、イギリスエクストリーム・メタルバンドカーカス1993年に発表した4作目のスタジオ・アルバムメロディックデスメタルというジャンルを代表する作品として評価されているが[4][5][6]ジェフ・ウォーカーは2013年のインタビューにおいて、カーカスがメロディックデスメタルの創始者だという一般的な認識に対して不快感を表明し、デスメタルにメロディを導入したのではなく「シン・リジィアイアン・メイデンの伝統的なハーモニーを導入した」と語っている[7]

    背景

    前作『屍体愛好癖』(1991年)と同様、マイケル・アモットを含む4人編成でレコーディングされたが、本作ではジェフ・ウォーカーが単独でボーカルを担当し、ビル・スティアーはギターに専念している[8]。表題曲「ハートワーク」は、アモットが作ったリフを元にスティアーがデモを完成させ、その後ウォーカーが歌詞を付けるというプロセスで生まれた[7]。ウォーカーは2013年のインタビューで、この曲について「ビルが言うには、奴が手を付ける前はエントゥームドっぽいリフだったけど、ビルがテンポを変えて、ハーモニーを付けて、見事にちょこちょこといじり回したんだよ」と語っている[7]

    本作のジャケット及び「ハートワーク」のミュージック・ビデオには、H・R・ギーガー作の彫像「Life Support 1993」が使用された[9]。ギーガーによれば、この彫像は本作のために製作したわけではなく、まず作品が先にあって、その後バンドから使用許可を求められたという[10]

    本作のレコーディング終了後、マイケル・アモットがバンドを脱退。残された3人は1993年9月に「ディス・イズ・ユア・ライフ」と「ロットンロール」の2曲を録音し[11]、これらはイギリス盤EP「The Heartwork EP」及び日本企画のミニ・アルバム『臓器移植』に収録された。そして、本作に伴うワールド・ツアーにはアメリカ人ギタリストのマイク・ヒッキー(元ヴェノム)が参加した[12]

    リリース

    バンドの母国イギリスでは1993年10月にリリースされ、11月10日にはトイズファクトリーから日本盤CDが発売された。また、カーカスはアメリカのコロムビア・レコードとの契約を得て[13]、1994年には同社を通じてアメリカ盤が発売された[1]

    反響・影響

    カーカスは本作で自身初の全英アルバムチャート入りを果たし、1993年11月6日付のアルバムチャートで67位を記録した[3]。アメリカでは、1994年に『ビルボード』のヒートシーカーズで23位を記録した[14]

    ジャスティン・M・ノートンはステレオガムにおいて「メロディックデスメタルの始まりを告げたのは、彼らのサード・アルバム『屍体愛好癖』かもしれないが、カーカスは『ハートワーク』でメロディックデスメタルに正統性を与えた」と評している[4]。また、アメリカのウェブサイトTreblezine.comが2013年に選出した「デスメタルの重要なアルバム10」には、本作も含まれている[15]

    スウェーデンのデスラッシュバンド、カーナル・フォージのバンド名は本作収録曲にちなんでいる[16]

    2008年リマスターCD

    2008年に発売されたリマスターCDには、1993年2月のデモ録音が収録されたボーナス・ディスクと、「The Pathologist's Report Part IV - Epidemic」と題されたボーナスDVDが付属している[17]。また、同年発売の日本盤リマスターCD(TFCK-87454)では、ボーナス・ディスク及びDVDに加えて、「The Heartwork EP」で発表された「ディス・イズ・ユア・ライフ」と「ロットンロール」の2曲がアルバム本編にボーナス・トラックとして追加された。

    収録曲

    全曲とも作詞はジェフ・ウォーカーによる。

    1. 夢の埋葬 "Buried Dreams" – 3:59
    2. 殺戮の炉 "Carnal Forge" – 3:54
    3. 憎しみだけが残る "No Love Lost" – 3:22
      • 作曲:ビル・スティアー
    4. ハートワーク "Heartwork" – 4:33
      • 作曲:ビル・スティアー、マイケル・アモット
    5. 偽りの像 "Embodiment" – 5:36
      • 作曲:マイケル・アモット、ビル・スティアー
    6. ディス・モータル・コイル "This Mortal Coil" – 3:49
      • 作曲:ビル・スティアー、マイケル・アモット
    7. 汗して肉を得る "Arbeit Macht Fleisch" – 4:21
      • 作曲:ビル・スティアー
    8. ブラインド・ブリーディング・ザ・ブラインド "Blind Bleeding the Blind" – 4:57
      • 作曲:ビル・スティアー
    9. 血の学理的解釈 "Doctrinal Expletives" – 3:39
      • 作曲:ビル・スティアー、マイケル・アモット
    10. 死亡証明書 "Death Certificate" – 3:37
      • 作曲:マイケル・アモット、ビル・スティアー

    2008年リマスターCD(日本盤)ボーナス・トラック

    1. ディス・イズ・ユア・ライフ "This Is Your Life" – 4:07
      • 作曲:ビル・スティアー
    2. ロットンロール "Rot 'n' Roll" – 3:53
      • 作曲:ビル・スティアー

    2008年リマスターCDボーナス・ディスク

    1. ブラインド・ブリーディング・ザ・ブラインド "Blind Bleeding the Blind" – 5:15
    2. 夢の埋葬 "Buried Dreams" – 4:07
    3. 殺戮の炉 "Carnal Forge" – 4:06
    4. 死亡証明書 "Death Certificate" – 3:50
    5. デリヴァランス "Deliverance " – 5:53
    6. 血の学理的解釈 "Doctrinal Expletives" – 3:45
    7. ハートワーク "Heartwork" – 4:38
    8. 憎しみだけが残る "No Love Lost" – 3:26
    9. ディス・モータル・コイル "This Mortal Coil" – 4:05
    10. 汗して肉を得る "Arbeit Macht Frei" – 4:32

    カヴァー

    参加ミュージシャン

    脚注

    1. ^ a b Carcass - Heartwork (CD, Album) at Discogs - アメリカ盤CDの情報
    2. ^ Review - CARCASS - Heartwork”. The Metal Observer. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月2日閲覧。
    3. ^ a b CARCASS | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される - 2015年2月22日閲覧
    4. ^ a b Heartwork Turns 20 - Stereogum - article by Justin M. Norton - 2014年5月19日閲覧
    5. ^ Carcass Reunited After Much Trial and Tribulation | West Coast Sound | Los Angeles | Los Angeles News and Events | LA Weekly - 2014年5月19日閲覧
    6. ^ CARCASS | BeatRoute Magazine - 2014年5月19日閲覧
    7. ^ a b c Jeff Walker of Carcass: Songwriter Interviews - songfacts.com - 2019年5月7日閲覧
    8. ^ CD英文ブックレット内クレジット
    9. ^ H.R. Giger's Greatest Album Cover Art Pictures – Carcass, 'Heartwork' | Rolling Stone - 2014年5月19日閲覧
    10. ^ ALBUM COVERS - HRGiger.com - 2014年5月19日閲覧
    11. ^ Carcass - The Heartwork EP (CD) at Discogs
    12. ^ Review - CARCASS - Swansong”. The Metal Observer. 2016年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月2日閲覧。
    13. ^ Carcass - earache.com - 2014年5月19日閲覧
    14. ^ Carcass - Awards”. AllMusic. 2016年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月2日閲覧。
    15. ^ 10 Essential Death Metal Albums | Treble - 2014年5月19日閲覧
    16. ^ Metal-Rules.com: Carnal Forge Interview With Guitarist Jari Kuusisto - 2014年5月19日閲覧
    17. ^ Carcass - Heartwork (Hybrid, Album) at Discogs - 2008年リマスター盤の情報
    18. ^ Fleshgod Apocalypse: 'The Violation' Video Released - Blabbermouth.net - 2014年5月19日閲覧
    19. ^ Nuclear Blast Japanサイト| Fleshgod Apocalypse - 2014年5月19日閲覧




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