FreeMatとは? わかりやすく解説

FreeMat

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/16 10:39 UTC 版)

FreeMat
Linux上で動作させた状態のスクリーンショット。
作者 Samit Basu
最新版
v4.2 / 2013年6月30日 (11年前) (2013-06-30)
リポジトリ
プログラミング
言語
アセンブリ言語, C言語, C++, Fortran
対応OS クロスプラットフォーム (Linux, Mac OS X, Windows)
対応言語 英語
サポート状況 サポート中
種別 数値解析
ライセンス GPL
公式サイト freemat.sourceforge.net
テンプレートを表示

FreeMatScilabGNU Octaveと同様の、オープンソース数値解析のためのプログラミング環境およびプログラミング言語である[1][2]MATLABIDLと比べると、C言語C++Fortranなどでコードを書かなくてもよい、分散環境による並列計算の開発に適している、3Dグラフィクスの機能を備えている、といった特徴がある[3]

特徴

MATLABと100%の互換性はないが、機能としては95%をカバーしている[4]。 カバーしている機能は、以下のようになる。

  • 任意次元の配列 (デフォルトでは6次元以下に制限している)
  • 8、16、32、64ビット整数型 (符号あり、なしとも) および 32、64ビット浮動小数点型、64、128ビット複素数
  • すべてのデータ型に対する算術演算
  • 除算による線形問題の解法
  • 固有値および特異値分解
  • プログラミングにおける制御構文 (for, while, break, continueなど)
  • 2Dプロットと画像表示
  • 複数の型が混在する配列型 (MATLABで"cell array"と呼ばれているものに相当)
  • 配列の動的な操作
  • 任意長データに対するFFT
  • 関数呼び出しの際の引数の参照渡し (Pass-by-reference、IDL言語の機能)
  • C/C++/FORTRAN で書かれた外部のルーチンを、その言語のコードを書くことなく呼び出す
  • Windowsのネイティブサポート
  • 疎行列のネイティブサポート
  • Mac OS Xのネイティブサポート (X11不要)
  • 関数へのポインタ (evalおよびfeval)
  • クラス演算子オーバーロード
  • 3DプロットとOpenGLを使った描画
  • MPIを使った並列処理

サポートしていないMATLABの機能としては、GUIが挙げられている。

なお、バーション4.2において、64ビット版オペレーティングシステムに対応された。

脚注

  1. ^ FreeMat - Home”. freemat.sourceforge.net. 2009年1月25日閲覧。
  2. ^ Berkeley Science Books - Freemat and Octave”. berkeleyscience.com. 2009年1月25日閲覧。
  3. ^ FreeMat - LinuxLinks News”. www.linuxlinks.com. 2009年1月25日閲覧。
  4. ^ FreeMat - FAQ”. The FreeMat team. 2009年8月27日閲覧。

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「FreeMat」の関連用語

FreeMatのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



FreeMatのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのFreeMat (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS