【飛行艇】(ひこうてい)
flying boat
船形の水密胴体を持ち、水面(海や湖など)に直接離着水することができる飛行機。
広義の水上機に属する。
翼下にフロートを取り付けることが多いが、狭義の水上機とは異なり、あくまで補助的なものである。
フロートのみで着水するものに比べ大型化が可能であるが、胴体を直接水面に下ろすため、低速で離着水する必要がある。このためレシプロやターボプロップなどのプロペラ推進方式を採用する。
(ただし例外として、ターボファン動力のA-40やBe-200などが存在する)
初期の旅客機は、エンジンや航法装置などの信頼性が乏しかったため、万一の時に不時着水の可能な飛行艇が多かった。
その後も捜索救難や対潜哨戒に用いられることが多かったが、水密維持や錆対策が難しく、また、陸上機に速度で劣るため、現在では一般的でない。
関連:ビーチングギア カーチス ベリエフ 新明和工業
飛行艇
(Flying-boat から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/06 16:22 UTC 版)
飛行艇(ひこうてい、英語: seaplane or flying boat)は、水面発着できる機体のうち、胴体部分が水面に接するように設計された飛行機である。日本産業規格 (JIS) では「水上にあるとき、主に艇体によってその重量を支持する水上機」と定義される。この点で「フロートによってその重量を支持する」フロート水上機と区別される(JIS W 0106 航空用語(航空機一般))。
注釈
出典
- ^ 佐貫亦男『ジャンボ・ジェットはどう飛ぶか』講談社〈ブルーバックス〉、1980年、57-58頁。ISBN 4-06-118029-0。
- ^ “着陸装置 landing gear > 緩衝支柱(shock strut)”. 航空実用辞典. 日本航空. 2021年5月23日閲覧。
- ^ a b c 近畿中部防衛局主催第28回防衛セミナー「関西の防衛産業」議事録、2015年7月8日、5頁
- ^ ふくしまスカイパーク拠点に軽飛行機開発へ - 河北新報
- ^ “エンジン8発! 超巨大飛行艇ボーイング子会社が開発へ 航続距離は1万2000km以上”. 乗りものニュース. 2023年2月5日閲覧。
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