FileSystemWatcher.SynchronizingObject プロパティ

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

FileSystemWatcher.SynchronizingObject プロパティ

ディレクトリ変更の結果として発行されるイベント ハンドラ呼び出しをマーシャリングするために使用するオブジェクトを取得または設定します。

名前空間: System.IO
アセンブリ: System (system.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Property SynchronizingObject As
 ISynchronizeInvoke

Visual Basic (使用法)

Dim instance As FileSystemWatcher
Dim value As ISynchronizeInvoke

value = instance.SynchronizingObject

instance.SynchronizingObject = value

C#

public ISynchronizeInvoke SynchronizingObject { get;
 set; }

C++

public:
property ISynchronizeInvoke^ SynchronizingObject {
    ISynchronizeInvoke^ get ();
    void set (ISynchronizeInvoke^ value);
}

J#

/** @property */
public ISynchronizeInvoke get_SynchronizingObject ()

/** @property */
public void set_SynchronizingObject (ISynchronizeInvoke
 value)

JScript

public function get SynchronizingObject
 () : ISynchronizeInvoke

public function set SynchronizingObject
 (value : ISynchronizeInvoke)

プロパティ値
ディレクトリ変更の結果として発行されるイベント ハンドラ呼び出しをマーシャリングするために使用するオブジェクトを表す ISynchronizeInvoke。既定値は null 参照 (Visual Basic では Nothing) です。

解説

SynchronizingObject が null 参照 (Visual Basic では Nothing) の場合は、Changed、Created、Deleted、Renamed の各イベントを処理するメソッドがシステム スレッド プールのスレッドで呼び出されます。システム スレッド プールの詳細については、ThreadPool のトピックを参照してください。

Changed、Created、Deleted、Renamed の各イベントを Button などの Windows フォーム コンポーネントで処理するとき、システム スレッド プールを通じてコンポーネントにアクセスできなかったり、例外が発生したりする場合があります。これを防ぐには、SynchronizingObject を Windows フォーム コンポーネントに設定して、コンポーネントが作成されたスレッドと同じスレッドで Changed、Created、Deleted、Renamed の各イベントを処理するメソッドが呼び出されるようにします。

Visual Studio 2005 内部の Windows フォーム デザイナで FileSystemWatcher を使用すると、SynchronizingObject には FileSystemWatcher が格納されているコントロールが自動的に設定されます。たとえば、Form から継承される Form1 のデザイナに FileSystemWatcher を配置した場合、FileSystemWatcher の SynchronizingObject プロパティには Form1 のインスタンスが設定されます。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0

参照

関連項目
FileSystemWatcher クラス
FileSystemWatcher メンバ
System.IO 名前空間
ISynchronizeInvoke