ESGへの取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 19:30 UTC 版)
「台湾積体電路製造」の記事における「ESGへの取り組み」の解説
2021年、TSMCは2050年までにネット・ゼロ・エミッションを達成することを約束し、2020年、温室効果ガスの実質ゼロを達成。同社は、2025年までに排出量の増加をゼロにし、2030年までに排出量を2020年レベルまで削減するという短期目標を掲げている。 2020年、TSMCは半導体企業として世界で初めてRE100に加盟し、2050年までに再生可能エネルギーを100%使用することを発表した。TSMCは台湾のエネルギー消費の約5%を占めており、この動きは、台湾全土での再生可能エネルギーへの転換のために重要だと見られている。 2020年から、TSMCはOrsted社と20年間の契約を締結し、台湾西海岸で開発中の洋上風力発電所2基の全生産量を購入することとした。調印当時は、企業のグリーンエネルギー受注としては世界でも史上最大規模だった。2020年にエネルギーの7.6%を再生可能エネルギーで取得し、2030年までに40%に増やすことを目指している。 TSMCは、生産に大量の水を使用する半導体業界において、節水を最重要課題と位置づけている。水源管理を生産コストとして捉え、全ての水を3.5回以上使用し、リサイクル水を主要水源(90%近く)としている。 水の使用量削減の必要性は、5nmプロセスによるウェハの生産量増加や新ファブの建設により、一層高まっている。TSMCは2020年、ウェーハ製造時の水使用量を8.9%削減したが、目標の10%にはわずかに届かなかった。2020年の1日の水使用量は19万3千トンとなった。 2020年のCSRレポートによると、TSMCは2015年以降、1製品あたりの大気汚染物質排出量を46%削減し、2030年のSDGsを前倒しで達成している。また、6年連続で廃棄物の95%をリサイクルし、11年連続で廃棄物の埋立地への排出を1%未満に抑えている。
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