ERS-2 (1995〜2011)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/10 04:13 UTC 版)
「ヨーロッパリモートセンシング衛星」の記事における「ERS-2 (1995〜2011)」の解説
後継機のERS-2は、1995年4月21日にアリアン4でフランス領ギアナのギアナ宇宙センターから打ち上げられた。構造はERS-1とほとんど変わらなかったが、追加の機器や改良された機器もあった。 ERS-2が打ち上げられると、ERS-1と同じ軌道平面を共有することとなった。これによりタンデムミッションとなり、ERS-2が地上のある地点を通過すると、1日後にERS-1が通過した。ERS-2は、35日の繰り返しサイクルであった。 ERS-2は、2001年2月までジャイロスコープ無しで運用され、機器によるデータの劣化が生じた。搭載されたテープドライブは、2003年6月22日に運用を停止し、残された機器は地上局が見えている間だけ観測が可能となった。テープドライブの停止以降、衛星のデータ収集能力を高めるため、追加の地上局が衛星の経路上に設置された。Wind ScatterometerとGOMEは、MetOp-Aが打ち上げられるまで運用を続けた。 ERS-2の後継機はEnvisatで、改良されたERS-2の機器の多くを搭載いていたが、その運用寿命は2011年まで延長された。7月、8月、9月に相次いでエンジンを吹かし、ERS-2は最終的に2011年9月5日に燃料が枯渇した。13時16分38秒、バッテリーが切られ、衛星は、国際標準に従って25年以内に大気圏再突入して安全に分解する軌道に残された。
※この「ERS-2 (1995〜2011)」の解説は、「ヨーロッパリモートセンシング衛星」の解説の一部です。
「ERS-2 (1995〜2011)」を含む「ヨーロッパリモートセンシング衛星」の記事については、「ヨーロッパリモートセンシング衛星」の概要を参照ください。
- ERS-2のページへのリンク