コンテクスト・アウェアネス
【英】Context Awareness
コンテクスト・アウェアネスとは、「文脈を認識できる」というほどの意味で、人やモノ、環境などの状況の変化に応じて対応することができるもの、という概念のことである。TRONの開発者である坂村健によって、ユビキタスコンピューティングを真に実現するために必要は不可欠な要素であるとして提唱された。
コンテクスト・アウェアネスであるコンピュータとは、たとえば物体の動作、電灯の点灯・消灯、あるいは気温の変化といった、さまざまな事柄に関する状況の変化を、コンピュータがネットワークを用いて自動的に認識することのできるようなコンピュータであるとされる。それにはまず、無線ICタグなどの端末があらゆるモノに組み込まれて制御可能となっている必要がある。
その上で、たとえば食品についてコンテクスト・アウェアネスな世界が実現されれば、個々の食品・食材がそこでどのようにして育てられたのかを管理するだけでなく、食品事故が発生したような場合にも冷蔵庫や食品の情報を読み取った情報端末が自動的に食品情報を感知して「この食品は安全でない」というメッセージを伝えることができるようになる。また、ゴミ処理場などにおいては、廃棄物に組み込まれた情報をもとにロボットが再利用可能なゴミだけをピックアップして仕分けする、といったことも可能となる。
参照リンク
坂村健による講演「ユビキタスコンピューティングが変える社会」
同上、第三章「コンテクスト・アウェアネス」
コンテキストアウェアネス
(Context Awareness から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/07/06 04:26 UTC 版)
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コンテキストアウェアネス(Context Awareness)とは、世の中の情況を捉える技術や、それらに関する概念のこと。
例えば、部屋の中のテーブルにリンゴが載っているとする。人間では目視すれば、どの位置に、何があるかを把握できるが、コンピュータは位置や個数などの情報をデータとして入力しないと把握できない。また、そのリンゴの位置を変えたり食べたりする毎に、コンピュータ内のデータを修正しなくては行けない。 その修正や更新が1回でも損なわれた場合、実際のリンゴの情況とコンピュータ内のリンゴの情況とでは大きく差異が生まれる。
コンテキストアウェアネスは、単純ながらも膨大な量に及ぶ世の中の事象を、RFIDなどの技術を用いて人間が意識せずとも、水面下でコンピュータが能動的にデータを収集・処理を行い、情報化する技術及びそれらの概念である。
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