Coloriage(ぬりえ)展
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 13:46 UTC 版)
「スーパーフラット」の記事における「Coloriage(ぬりえ)展」の解説
2002年6月、カルティエ・ファウンデーション(パリ)における村上隆の大規模展「Kawaii Summer Vacation かわいい夏休み」の二本立ての展示構成のうち地下階で開催されたグループ展。地上階で開催された村上隆の新作を含む個展「Kaikai Kiki」の併催展示として村上隆自身によってキュレーションされたこのグループ展は、村上隆の作品の背景にある現代日本文化をフランス向けに紹介することをコンセプトにしたもので、青島千穂、グルーヴィジョンズなど日米での「SUPER FLAT展」のアーティストの一部に、会田誠、加藤美佳、佐藤玲[要曖昧さ回避]など新たなアーティストを加えたほか、「きいちのぬりえ」で知られる蔦谷喜一から、ポケットモンスター、デ・ジ・キャラット、デジモン、たれぱんだなどのキャラクター商品、海洋堂のフィギュア、NIGOによる迷彩柄のインスタレーション、篠山紀信による雑誌『少年マガジン』と『GORO』の表紙、テレビ番組「風雲!たけし城」といった商業コンテンツを数多く展示し、敗戦後アメリカ合衆国によって引かれたアウトラインに沿って完成された現代日本文化を、子どものぬりえ遊びになぞらえて紹介した。この展覧会をもってスーパーフラットに関する展覧会は一応の完成形を見せ、村上隆による戦後日本文化に対する批評はさらに2005年ニューヨークのジャパン・ソサエティーで開催された「リトルボーイ展」へと発展的に継承されていく。
※この「Coloriage(ぬりえ)展」の解説は、「スーパーフラット」の解説の一部です。
「Coloriage(ぬりえ)展」を含む「スーパーフラット」の記事については、「スーパーフラット」の概要を参照ください。
- Coloriage展のページへのリンク