CQ符号の誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/11 01:15 UTC 版)
CQは、19世紀の英国で定められた有線電信用の通信略符号である。英国の"Handbook of the Telegraph"(電信ハンドブック)の1870年(明治3年)版に初登場し、『All Stations. A notification to all postal telegraph offices to receive the message.』と定義された。2文字目が"Q"の通信略符号が目立って多く定義されていることから、CQという文字自体に意味はないと考えられる。 19世紀の英国の鉄道電信では毎晩22時の時刻通報ならびに重大ニュースを送信する際にCQ(全局への注意喚起)を前置した。英国に本社を置くマルコーニ社では創業以来、鉄道会社の通信士を中心に採用してきたため、無線電報サービスを行う商用船舶局が増加しはじめた1902-03年頃には、ごく自然に無線電信でも「全局呼び出し」符号としてCQが使用されていた。 遭難信号のCQDについては『SOS』を参照
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