Bスペックの投入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/01 14:39 UTC 版)
「フェラーリ・F60」の記事における「Bスペックの投入」の解説
ブラウンGPなどが採用しているダブルデッカーディフューザーを搭載し、6kg(15kgとも言われている)ほど軽量化されたシャーシを使用する改良バージョンである。イタリア・ヴァイラーノで5月1日にテストが行われ、第5戦スペインGPから投入された。 軽量化したモノコックは、まず、マッサよりも体格が大きいキミ・ライコネンのマシン(シャーシナンバー279)として投入された。スペインGPから第7戦トルコGPまでのマッサ車は、モノコックは従来と同じままにエアロダイナミクス面でのアップデートのみが施された。F60BもKERSは搭載している。第8戦イギリスGPから、マッサ車にも軽量化したF60Bのモノコック(シャーシナンバー277)が投入された。 F60からの変更点としては、フロントウイングの翼端部分が持ち上がったことと、フロントウイング翼端板の形状変化、サイドポンツーン形状見直し、エンジンカウルの形状変更、ダブルデッカーディフューザーの搭載があげられる。 フロントウイング翼端板はブラウン BGP001のような二重構造となっているほか、エンジンカウル後端(フィアットとマールボロストライプ〈バーコード〉)付近に細長いエアアウトレットが設けられ、エギゾーストパイプ周辺も再び形状が見直されている。このエンジンカウル後端のマールボロストライプ付近のエアアウトレットは、次戦の第6戦モナコGP以降は採用されていない。サイドポンツーン後端にもエアアウトレットが設けられ、ラジエターからの熱気などはここから排出される。 第7戦トルコGPではリヤウイング翼端板上方に切り欠きが設けられた。第8戦イギリスGPでは、マシンの重量配分をより前方に移動させ、フロントタイヤにグリップを増加させることを念頭に、フロントサスペンションの形状が見直され、ホイールベースを若干短縮した。また、軽量化したKERSも新たに投入された。
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