Afromanとは? わかりやすく解説

Afroman


アフロマン

(Afroman から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/10/07 08:15 UTC 版)

アフロマン
基本情報
出生名 ジョセフ・エドガー・フォアマン
生誕 (1974-07-28) 1974年7月28日(52歳) アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス
出身地

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ミシシッピ州ジャクソン[1]

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州パームデール
ジャンル ヒップホップ、コメディ・ヒップホップ(英語版)
職業 音楽家、ラッパー、歌手
担当楽器 ボーカル、ギター、ドラムス、シンセサイザー
活動期間 1997年 - 現在
レーベル
公式サイト ogafroman.com

アフロマン (Afroman) という芸名で広く知られる、ジョセフ・エドガー・フォアマン(Joseph Edgar Foreman、1974年7月28日 - )は、アメリカ合衆国のラッパー、政治活動家。メジャー・デビュー作となった2000年のアルバム『ザ・グッド・タイムス (The Good Times)』には、シングル曲「だってHIGHなんだもん (Because I Got High)」と「クレイジー・ラップ (Crazy Rap)」が収録された。アフロマンは、2002年の第44回グラミー賞にノミネートされた。

生い立ち

ジョセフ・エドガー・フォアマンは、1974年7月28日にロサンゼルスで生まれた[2]。短期間だけミシシッピ州ジャクソンで過ごした後、幼いころにサウス・セントラル・ロサンゼルス(英語版)へ移り住んだ。その後、カリフォルニア州のハイ・デザート(英語版)にあるパームデールに住むようになり、さらに短期間、ラスベガスにいた後、ミシシッピ州ガルフポートの北西に位置するハッティズバーグに移った[3]。

経歴

2011年

アフロマンが書いた最初の曲は、「ヘアリー・キャリー (Hairy Carrie)」と題されていた。本人によれば、これは中学校で書いた曲で、同級生の容姿をネタにひどいハラスメントをしていることで知られていた女生徒のことを歌った「ディス・ソング (diss song)」であったという[4]。

音楽活動を始めたのは、第8学年で、家で自作した曲のミックステープを作り、同級生たちに販売したところから始まった[4]。後の回想によれば、「最初に作ったテープは、第8学年の担任教師についてのもの。彼女は、俺をズボンを下げ過ぎだと言って学校から追い出したけど、きっちりやり返してやった...彼女に関する歌を書いて、400本くらい売ったよ、教師たちにも、生徒たちにも、みんなにね...それで分かったのは、俺は学校にはいなかったけど、俺の歌は学校にあって、ある意味では俺はまだ学校にいたというわけさ。聞いたみんなは、俺の家までやって来て、この曲がとてもクールだって言ってくれた (The first tape I made was about my eighth-grade teacher. She got me kicked out of school for sagging my pants, which was a big deal back then... I wrote this song about her and it sold about 400 copies: it was selling to teachers, students, just about everybody... I realized that, even though I wasn't at school, my song was at school, so in a way I was still there. All these people would come by my house just to give me comments about how cool they thought the song was.)」という[5]。フォアマンは小さいころから教会で演奏しており、ドラムとギターを一緒に演奏していたという[4]。彼は、パームデール高等学校(英語版)を1991年に退学した[2]。

1998年、アフロマンは最初のアルバム『My Fro-losophy』は、「フラップ(flop:はらはらさせるような代物)」だったという。1999年には、『Sell Your Dope』をリリースし、ミシシッピ州ハッティズバーグに移ったが[4]、そこでドラマーのジョディ・スタローン (Jody Stallone)、キーボード/ベース奏者のダレル・ハヴァード (Darrell Havard)、プロデューサーのティム・ラメノフスキー (Tim Ramenofsky)、別名ヘッドフリッジ (a.k.a. Headfridge) らと出会った。アフロマンは、自身の音楽的成功の一因は、南カリフォルニアを離れたことにあると述べている。2023年のDJブラッド(英語版)によるインタビューに応えて、ロサンゼルスの人々よりも中西部や南部の人たちの方が、音楽の好みをいろいろ試してみたいと思っている、とアフロマンは述べている。彼は、アンジー・フォアマン (Angie Foreman) と結婚している[2]。

ラメノフスキーがプロデュースしてリリースされたアフロマンの2000年のアルバム『Because I Got High』は、Tボーン・レコード (T-Bones Records) からリリースされ、おもに地域的なコンサートの場やファイル共有ソフト・サービスの Napster を通して広まり、タイトル曲の「だってHIGHなんだもん (Because I Got High)」がハワード・スターンのラジオ番組『ハワード・スターン・ショー (The Howard Stern Show)』でかかるまでになった。この曲は、ユーモラスな形で、大麻の使用が語り手の生活の質を劣化させる様を描いている[4]。2001年後半、この曲はヒット曲となり、『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲 (Jay and Silent Bob Strike Back)』、『スカーレット・ヨハンソンの百点満点大作戦 (The Perfect Score)』、『ディスタービア (Disturbia)』など2000年代の様々な映画で取り上げられた。「だってHIGHなんだもん」は、2002年の第44回グラミー賞にノミネートされた[6]。このシングルの成功の後、アフロマンはサイプレス・ヒルが秋に開催するフェスティバルである「スモーク・アウト (Smoke Out)」のラインナップに、デフトーンズ、メソッド・マンらとともに加わった[7]。ユニバーサル・レコードは、アフロマンと、アルバム6枚分の契約をして、2001年に『ザ・グッド・タイムス』をリリースした。このアルバムは、アフロマンの最初の2枚のアルバムの再編集盤であり、新曲も盛り込まれていた[4]。

アフロマンは、自作の音楽を独立してリリースするようになり、2004年にはもっぱらインターネットを通して活動するようになって[4]、同年には、伝統的なクリスマス・ソングを風刺したアルバム『Jobe Bells』をリリースした[8]。アフロマンは、2010年のギャザリング・オブ・ザ・ジャグローズ(英語版)のラインナップに参加した[9]。2014年10月、アフロマンは、アメリカ合衆国全土における大麻販売の合法化を求める動きの一環として、大麻の有用性を広めようと、自身のヒット曲「だってHIGHなんだもん」のリミックスをリリースした[10]。

アフロマンは2026年からリバタリアン党に所属している[11]。

政治活動

2022年12月19日、アフロマンはInstagram[12]で2024年アメリカ合衆国大統領選挙に無所属として出馬すると発表した。アフロマンはインフレーションの解決・マリファナ合法化を掲げ、2023年4月5日に立候補の書類を届け出た[13][14][15][16]。

2026年4月20日、アフロマンは2028年アメリカ合衆国大統領選挙に向けてリバタリアン党の指名獲得を目指すと発表した[11][17]。

私生活

宗教

2003年、アフロマンは、自らキリスト教徒になると宣言した[18]。2023年1月、彼は YouTube に『How To Be Happy In An Unhappy World - Sermon By Afroman』と題した1時間ほどの動画をリリースし、人生の諸問題についての自身の経験や理解や、神の言葉である聖書の信仰を通して試練を乗り越えるすべを詳細に語った[19]。

暴行事件

2015年2月17日、ミシシッピ州ビロクシのライブ会場で、アフロマンの演奏中に、女性がひとり舞台に上がって来た。踊りながら酒を飲んでいた彼女は、背後からアフロマンに近づいた。アフロマンは彼女の顔面を殴り、警備員に促されて舞台から下りた。アフロマンは逮捕され、暴行の科で起訴され、間もなく保釈金を納めて保釈された。

報じられたところによると、500人以上の聴衆が詰めかけていた会場にいた警備員は12人ないし15人であったという。アフロマンの代理人によれば、彼が女性を殴ったのは、パーソナルスペースに侵入されたことに対する無意識の反応であったという。アフロマンは、女性を、演奏中ずっとヤジを飛ばして妨害行為をしていた別の観客と誤認したためだとも述べた。アフロマンは公の場で謝罪し、アンガーマネジメントの支援を求めた[20][21]。

オハイオ州の自宅の家宅捜索

2022年8月、オハイオ州アダムズ郡の保安官事務所が、拉致と違法薬物取引の疑いで、アフロマンの自宅を家宅捜索した。捜索によって発見されたものはなく、アフロマンによれば、「家にあったのは葉巻の吸い殻少しと、ファンが彼のために作ってくれた使っていないパイプだけ (had nothing more in his house than the ends of a few blunts and unused pipes made for him by fans)」であったという。結局アフロマンは、訴追されることはなかった[22]。

家宅捜索の時、アフロマンはシカゴにおり、隣人たちからの知らせでこの件を知り、この経験をソーシャルメディアにポストして、家宅捜索に入って家産に損害を与えた警官たちを批判した[23]。彼は、以前、侵入盗(英語版)の被害に遭った際に、保安官事務所から、捜査の進展について逐次照会するようなことをしたら逮捕するぞと脅されたことをポストした。彼は、警察は忙しく、いちいち情報の更新を知らせたりはできないと言われたという[24][25]。アフロマンの自宅の家宅捜索では、扉、外の門、警備システムの配線が損傷し、修理には2万ドル以上がかかった。家宅捜査の際に、警官たちは5千ドル以上の現金も自宅から持ち去った。現金は、後に返却されたが、400ドルは行方不明となった[22]。

アフロマンは、この家宅捜索の件を歌った3武作の曲「Will You Help Me Repair My Door」、「Lemon Pound Cake」(ドリフターズの「渚のボードウォーク (Under the Boardwalk)」の旋律に乗せた曲で、アルバムのタイトル曲にもなった)、「Why You Disconnecting My Video Camera」を録音した。おもに家宅捜索の様子を映した監視カメラの録画動画を使った3本のミュージック・ビデオが、2022年12月29日に、彼の YouTube チャンネルで公開された[26]。2023年3月14日、アダムズ郡保安官事務所の7人の警官たちが、家宅捜索の際の動画から警官たちのペルソナを流用したのはプライバシーの侵害に当たるとして、アフロマンを訴えた[27]。アフロマンは、この件が却下されるよう働きかけた。 裁判所は、彼が警官たちの姿を商業目的で不適切に使用したとする主張は却下したが、警官たちの名誉を傷つけ、誤った見せ方をしたという主張は裁判で取り上げられることとなった[28]。

2024年大統領選挙への立候補

2022年12月20日、アフロマンは、2024年アメリカ合衆国大統領選挙に立候補したいと表明した。彼のキャンペーン・マネージャーを務めたジェイソン・サヴェージ (Jason Savage) が、アフロマンの立候補の意向を代読し、インフレーション、住宅市場、法執行機関の腐敗、大麻合法化を、選挙運動の主要論点とすると表明した[29][30]。

ディスコグラフィ

脚注

  1. ↑ “Mississippi rapper Afroman is running for president and wants to decriminalize marijuana” (2023年4月22日). 2025年9月9日閲覧。
  2. 1 2 3 Alexander, Otis (2021年12月17日). “Afroman/ Joseph Edgar Foreman (1974- )”. 2023年7月22日閲覧。
  3. ↑ Stinson, Liz (November 7, 2008). “Afroman makes music from what he knows”. Lincoln Journal Star. 2021年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2021年4月30日閲覧.
  4. 1 2 3 4 5 6 7 Nimmervoll, Ed (2008年). “Afroman Biography”. allmusic. 2009年3月27日閲覧。
  5. ↑ Afroman | Gratis muziek, tourneedata, foto's, video's. Myspace.com. Retrieved on October 30, 2011.
  6. ↑ Evans, Rob (January 4, 2002). “Grammy nominees led by U2, India.Arie, Alicia Keys”. LiveDaily. 2008年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2009年3月27日閲覧.
  7. ↑ Schumacher-Rasmussen, Eric (September 28, 2001). “Cypress Hill's Oakland Smoke Out Bumped By A's”. MTV News. 2001年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2009年3月27日閲覧.
  8. ↑ “For The Record: Quick News On Jessica Simpson, Ashlee Simpson, Snoop, Good Charlotte, Afroman, Chingy & More”. MTV News. October 28, 2004. 2004年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2009年3月27日閲覧.
  9. ↑ Keller, Erin (2022年12月22日). “News”. 2012年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月28日閲覧。
  10. ↑ “Exclusive: Afroman Remixes 'Because I Got High' in Support of Marijuana Legalization”. Billboard (2014年10月15日). 2023年3月23日閲覧。
  11. 1 2 “Afroman hints at presidential run after Adams County court win”. WKEF (2026年4月20日). 2026年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月23日閲覧。
  12. ↑ @ogafroman (December 19, 2022). “I’m running for president of the United States of America”. Instagramより2026年8月29日閲覧.
  13. ↑ @ogafroman (December 20, 2022). “There comes a time in the course of human events when change must be affected”. Instagramより2026年8月29日閲覧.
  14. ↑ Keller, Erin (2022年12月22日). “Afroman running for president in 2024: 'We're gonna get legal weed everywhere'” (英語). 2024年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月24日閲覧。
  15. ↑ Herrington, A.J. (2022年12月23日). “Afroman Announces 2024 Run for President” (英語). High Times. 2022年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月24日閲覧。
  16. ↑ “Joseph Afroman Foreman for President”. Federal Election Commission. 2026年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年5月6日閲覧。
  17. ↑ Heaton, Andrew (2026年4月20日). “Afroman on Becoming the 2028 Libertarian Presidential Nominee”. Reason.com. 2026年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年5月5日閲覧。
  18. ↑ “Rapper now gets high on his faith”. Chicago Tribune (2003年5月30日). 2021年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月9日閲覧。
  19. ↑ (英語) How To Be Happy In An Unhappy World - Sermon By Afroman (Made by Ellis Lewis Jr.) 2023年3月24日閲覧。
  20. ↑ "Afroman punches woman during performance at a Biloxi nightclub". Archived February 18, 2015, at the Wayback Machine. WLOX News. Retrieved February 18, 2015.
  21. ↑ Regan, Helen (2015年2月19日). “Afroman Sorry For Punching Woman Onstage” (英語). Time. 2024年1月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月19日閲覧。
  22. 1 2 Treisman, Rachel (March 24, 2023). “Afroman put home footage of a police raid in music videos. Now the cops are suing him”. NPR. 2024年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ.
  23. ↑ “Afroman's Home Raided by Cops in Ohio, Says He Needs Ben Crump”. TMZ (英語). 2024年2月29日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2022年8月24日閲覧.
  24. ↑ Goffinet, Jared (2022年8月23日). “Afroman's Adams County home raided by sheriff's office”. TMZ (英語). 2023年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2022年8月24日閲覧.
  25. ↑ Schramm, Molly (2022年8月24日). “Rapper Afroman's Ohio home raided by Adams County Sheriff's Office”. WCPO (英語). 2024年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2022年8月24日閲覧.
  26. ↑ (英語) Afroman - Will You Help Me Repair My Door (Official Music Video), YouTube, (2022-12-29), オリジナルの2024-02-09時点におけるアーカイブ。 2023年1月6日閲覧。
  27. ↑ “Afroman sued by law enforcement officers who raided his home”. fox19.com (英語). 2023年3月22日. 2024年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2023年3月23日閲覧.
  28. ↑ “Strictly Legal | The latest on Afroman case” (英語). The Enquirer (2023年10月25日). 2023年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月6日閲覧。
  29. ↑ Keller, Erin (2022年12月22日). “Afroman running for president in 2024: 'We're gonna get legal weed everywhere'” (英語). 2024年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月24日閲覧。
  30. ↑ Herrington, A.J. (2022年12月23日). “Afroman Announces 2024 Run for President” (英語). High Times. 2022年12月24日閲覧。
  31. ↑ “Afroman - Lemon Pound Cake”. Apple Music. 2022年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月30日閲覧。

外部リンク



英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語
  •  Afromanのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Afroman」の関連用語

Afromanのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Afromanのページの著作権

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアフロマン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS