ATD第四世界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:12 UTC 版)
「ジョゼフ・ウレザンスキ」の記事における「ATD第四世界」の解説
翌1957年、ウレザンスキは「貧困は人間が作り出したものであり、人間だけがこれを撲滅できる」と主張し、極貧撲滅を目指す住民たちのボランティア運動「ATD第四世界」を立ち上げた。第四世界(カールモンド)とは、聖職者、貴族、平民の三部会よりさらに下位の極貧の人々を表わす「第四身分」としてウレザンスキが名付けた言葉であり、現在は「最貧国・最貧地域」の意味で使われている。ATDは、設立当時は Aide à toute détresse(あらゆる困窮への支援)のアクロニム(頭字語)であったが、現在では同じアクロニムで Agir tous pour la dignité(人間の尊厳のためにみんなで行動する)を表わす。当初は行政上、多くの問題があった。行政手続きを行うためには定住所があることが条件となるため、ホームレスとしてノワジー=ル=グランに暮らす人々には協会設立の申請ができなかったからである。
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