80386の判別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 05:03 UTC 版)
「Intel 80386」の記事における「80386の判別」の解説
80386では後のCPUID命令と同様のプロセッサ・シグニチャという概念が導入されたものの、まだCPUID命令そのものは無く、インテルはフラグレジスタを使ったCPU判別方法を紹介している。 80386と80486以降を区別する方法としては、80486で追加されたACビットの存在が利用できる。PUSHFDとPOPFDで読み書きできる32ビット分のフラグのうち第18ビットが該当し、これを変更できれば80486以上、変更できなければ80386系のCPUであると判断できる。ただし32ビット分のフラグレジスタへのアクセス命令は16ビットCPUには存在しないので、これに先立ち80286以前か80386以降かをあらかじめ判別しておく必要がある(詳細はIntel 80286を参照)。 またリセット直後のEDXレジスタには、後のCPUIDのEAX=1に相当するCPUの識別情報(プロセッサ・シグネチャ)が格納されるようになったため、これが利用できる状況ならばそれを使うこともできる(CPUIDも参照)。ただし80386のプロセッサ・シグニチャは80486以降やCPUID命令とは定義に少々違いがあり、80386ではプロセッサタイプが4ビット分使われている。ファミリは4ビットで同じだが、モデル番号に相当する4ビットはメジャー・ステッピングと呼ばれ、ステッピングIDに相当する4ビットはマイナー・ステッピングと呼ばれる。なお上位16ビットはすべて予約ビットとなっており、拡張ファミリと拡張モデルは利用できない。
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