28階事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/02/08 17:27 UTC 版)
「28階事件」(Kauza 28. poschodie)は、1999年、政権に批判的な幹部職員らが突然解任され、スロバキアテレビビル最上階の28階に隔離軟禁された事件。1998年の総選挙で新たにスロバキア民主連合(SDK)のミクラーシュ・ズリンダ政権が発足した直後の1999年1月、政権指導部の「浄化」指示に基づきズリンダ政権に批判的な主幹テレビディレクターら約20人が一斉に解任され、スロバキアテレビビル28階に事実上軟禁された。警備員の監視のもと下の階への移動や他職員との接触が禁止され、トイレや昼食時も時間が指定され警備員が同行。ほぼ全員が退職を余儀なくされた。 1998年総選挙でスロバキアの報道機関は政党の党利党略に巻き込まれ、当時の政権党民主スロバキア運動(HZDS)がスロバキアテレビを利用、野党連合のスロバキア民主連合(SDK)が、参加政党の一つ「新市民同盟」党首が経営するテレビ・マルキーザを利用してそれぞれ自らに有利な宣伝報道を激しく展開していた。事件は2008年に会長に就任したシュテファン・ニジニャンスキーが当時の職員に対して公式に謝罪を表明し和解した。
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