2018年TICAD閣僚会合
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「アフリカ開発会議」の記事における「2018年TICAD閣僚会合」の解説
アフリカ開発会議閣僚会合は、2018年10月6日〜10月7日、東京都港区で開催された。 外務大臣の河野太郎が開会式、閉会式などで議長を務め、議長声明を発表した。 河野外相は記者会見で、同年9月に日中両政府が一帯一路に基づいて第三国でのインフラ協力を行う官民合同委員会を設置したことを念頭に「アフリカで質の高い国際標準に合致するプロジェクトがあれば日本と中国が協力してやる可能性は大いにある」と述べた。 この会合では、日本が独立を承認していない、サハラ・アラブ民主共和国(西サハラ、ポリサリオ戦線)が参加を要求したことが問題になった。日本は、加盟国として認めているアフリカ連合と、西サハラの領有権を主張するモロッコの双方に配慮するために、会場には個別の国旗・国名を用意せず、すべて「アフリカ連合代表団」として扱う便法を取った。また、席数はサハラ共和国を除く54としたが、欠席する国が出たために、サハラ共和国の派遣した代表団は、「アフリカ連合代表団」の一員として会議に参加した。河野外相は議長声明で「仮に日本が承認していない『国』と自称する主体がこの会場にいたとしても、日本の立場に影響を与えない」と述べ、サハラ共和国(「と自称する主体」)の参加は黙認するが、日本としては関知しないと表明した。
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