2015年のMLBオールスターゲーム(英語: The 2015 Major League Baseball All-Star Game)はナショナルリーグとアメリカンリーグの間で行われた86回目のオールスターゲームである。2015年7月14日にシンシナティ・レッズの本拠地グレート・アメリカン・ボール・パークで行われた。監督は、ナショナルリーグはサンフランシスコ・ジャイアンツ監督ブルース・ボウチー、アメリカンリーグはカンザスシティ・ロイヤルズ監督ネッド・ヨストが務めた。
試合は6対3でアメリカンリーグが勝利し、同年のワールドシリーズの第1・2・6・7戦をアメリカンリーグ優勝球団の本拠地で行うこととなった。MVPには初回先頭打者本塁打を放ったロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムのマイク・トラウトが2年連続で選出された。
経緯
2013年1月21日にMLBコミッショナーのバド・セリグが、2015年度のオールスターゲームのホストチームにシンシナティ・レッズを選出したことを発表。オハイオ州シンシナティ市がオールスターゲームの開催地となるのは、1988年以来であった(球場はリバーフロント・スタジアム)[1]。
2015年5月12日にトッド・フレイジャーがオールスターのスポークスマンに就任した[2]。
始球式はサンディー・コーファックスが行い、捕手はジョニー・ベンチが務めた[3]。
試合直前にはレッズのフランチャイズ・フォーに選ばれた4人のセレモニーが行われ、ジョニー・ベンチ、バリー・ラーキン、ジョー・モーガン、そして野球賭博で1989年にMLBを永久追放処分となったピート・ローズが登場した。2014年7月15日にコミッショナーのバド・セリグはローズのセレモニー参加を許可することを発表していた[4]。
凡例
試合結果
先発メンバー
試合経過
- MVP
- マイク・トラウト (LAA)
- 1回表に先頭打者本塁打を放った。2年連続の受賞となる。
得点
チーム
|
イニング
|
|
ALS
|
1回表
|
マイク・トラウト:右翼スタンドへの先頭打者本塁打
|
NLS
|
2回裏
|
ジョニー・ペラルタ:2死三塁の場面で右翼への1点適時打
|
ALS
|
5回表
|
プリンス・フィルダー:2死一・二塁の場面で代打起用され、勝ち越しとなる左翼への1点適時打
|
ロレンゾ・ケイン:2死一・二塁の場面で適時二塁打
|
NLS
|
6回裏
|
アンドリュー・マカッチェン:無死・走者なしの場面で左翼スタンドへの本塁打
|
ALS
|
7回表
|
マニー・マチャド:無死2塁の場面で右中間への適時二塁打
|
プリンス・フィルダー:1死三塁の場面で中堅への犠飛
|
ALS
|
8回表
|
ブライアン・ドージャー:2死・走者なしの場面で代打起用され、中堅スタンドへの本塁打
|
NLS
|
9回裏
|
ブランドン・クロフォード:1死三塁の場面で左翼への犠飛
|
出場選手
バッテリー
選出選手
地元シンシナティ・レッズからは、ファン投票の三塁手部門でトッド・フレイジャーが選出された。監督推薦・選手間投票ではアロルディス・チャップマンが選ばれた。
ファン投票選出
投票結果は現地時間同年7月5日に発表された。最多得票は、アメリカンリーグが14,090,188票を獲得したジョシュ・ドナルドソン(TOR)で、2012年にジョシュ・ハミルトン(当時TEX)が記録した11,073,744票を大きく上回り、MLBオールスター史上最多得票となった[5]。ナショナルリーグの最多得票は13,864,950票を獲得したブライス・ハーパー(WSH)で、ナ・リーグ史上最多得票を記録した[6]。
アメリカンリーグ
守備
|
選手(チーム)
|
選出
|
得票数
|
C
|
サルバドール・ペレス (KC) |
3 |
13,747,294
|
ラッセル・マーティン (TOR) |
3 |
7,521,557
|
スティーブン・ボート (OAK) |
- |
6,733,782
|
|
1B
|
ミゲル・カブレラ (DET) †[7] |
10 |
13,834,271
|
エリック・ホズマー (KC) |
- |
10,817,849
|
プリンス・フィルダー (TEX) |
5 |
3,167,447
|
|
2B
|
ホセ・アルトゥーベ (HOU) |
2 |
9,634,464
|
オマー・インファンテ (KC) |
1 |
8,999,117
|
ジェイソン・キプニス (CLE) |
1 |
4,704,386
|
|
3B
|
ジョシュ・ドナルドソン (TOR) |
2 |
14,090,188
|
マイク・ムスタカス (KC) |
- |
12,253,087
|
マニー・マチャド (BAL) |
1 |
2,609,4999
|
|
SS
|
アルシデス・エスコバー (KC) |
初 |
11,960,907
|
ホセ・イグレシアス (DET) |
- |
8,671,708
|
ホセ・レイエス (TOR) |
4 |
5,688,636
|
|
OF
|
マイク・トラウト (LAA) |
4 |
14,013,021
|
ロレンゾ・ケイン (KC) |
初 |
12,399,127
|
アレックス・ゴードン (KC) †[7] |
3 |
10,609,006
|
ホセ・バティスタ (TOR) |
5 |
9,050,339
|
ヨエニス・セスペデス (DET) |
1 |
8,907,156
|
|
DH
|
ネルソン・クルーズ (SEA) |
4 |
10,632,184
|
ケンドリス・モラレス (KC) |
- |
10,320,500
|
エドウィン・エンカーナシオン (TOR) |
2 |
5,165,417
|
|
|
ナショナルリーグ
守備
|
選手(チーム)
|
選出
|
得票数
|
C
|
バスター・ポージー (SF) |
3 |
9,909,668
|
ヤディアー・モリーナ (STL) |
6 |
7,524,572
|
フランシスコ・セルベーリ (PIT) |
- |
3,065,951
|
|
1B
|
ポール・ゴールドシュミット (ARI) |
3 |
9,119,375
|
ジョーイ・ボット (CIN) |
4 |
5,426,925
|
エイドリアン・ゴンザレス (LAD) |
4 |
4,072,889
|
|
2B
|
ディー・ゴードン (MIA) †[7] |
2 |
7,574,750
|
コルテン・ウォン (STL) |
- |
5,600,556
|
ブランドン・フィリップス (CIN) |
3 |
4,802,773
|
|
3B
|
トッド・フレイジャー (CIN) |
2 |
9,233,686
|
マット・カーペンター (STL) |
2 |
7,133,753
|
クリス・ブライアント (CHC) |
- |
3,984,830
|
|
SS
|
ジョニー・ペラルタ (STL) |
3 |
8,478,474
|
トロイ・トゥロウィツキー (COL) |
4 |
5,349,394
|
ブランドン・クロフォード (SF) |
- |
5,001,067
|
|
OF
|
ブライス・ハーパー (WSH) |
3 |
13,864,950
|
ジャンカルロ・スタントン (MIA) †[7] |
3 |
7,036,537
|
マット・ホリデー (STL) †[7] |
7 |
6,362,653
|
青木宣親 (SF) |
- |
6,126,897
|
アンドリュー・マカッチェン (PIT) |
4 |
6,012,205
|
|
監督推薦・選手間投票
最終投票
選出選手の発表後、選出に漏れた選手の中から各リーグ5名が選ばれ、最後の1枠をかけたファン投票(All-Star Final Vote)が同年7月6日から10日まで行われた。アメリカンリーグの候補にブレット・ガードナーが選ばれていたが、ファン投票で選出されたアレックス・ゴードンが故障で辞退したため、代役として出場が決まり、最終投票の候補から外された。
ホームランダービー
オールスターゲーム前日の7月13日に第31回ホームランダービーが同球場で開催された。今年度は各リーグから4名が選出され、トーナメント方式で2名が決勝ラウンドに進む。トッド・フレイジャー(CIN)、ジョク・ピーダーソン(LAD)が決勝に進出。決勝ラウンドではフレイジャーがピーダーソンを1本上回る15本を放ち優勝した。
フューチャーズゲーム
試合2日前の7月12日には、同球場でマイナーリーグのオールスターゲーム“フューチャーズゲーム”が開催された。試合は米国選抜が13安打10得点の猛攻で、世界選抜に10対1で勝利した。MVPには3回裏に勝ち越しの2点三塁打を放ったカイル・シュワーバー(CHC傘下AAA級)が選ばれた。
チーム |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
H |
E |
世界選抜
| 0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
10 |
0 |
米国選抜
| 0 |
0 |
3 |
2 |
0 |
5 |
0 |
0 |
X |
10 |
13 |
0 |
- 勝:アミール・ギャレット (CIN傘下A+級) 敗:ハーリン・ガルシア (MIA傘下A+級)
- 本塁打
[W]エリアス・ディアス (PIT傘下AAA級)
[US]なし - 審判
[球審]ロン・ティーグ
[塁審]ダン・マーゼル、J.J.ジャヌアリー、ジュニオール・バレンタイン - 観客動員数:43,661人 試合時間:2時間50分
- バッテリー
- 世界選抜:ベリオス (MIN) - ガルシア (MIA) - E.ディアス (SEA) - 黄暐傑 (ARI) - レイブート (TOR) - メラ (SF) - モンタス (CWS) - ヒメネス (DET) - ゴンザレス (LAD) -ペルドモ (STL)
- 米国選抜:ジオリト (WSH) - ギャレット (CIN) - ビーディ(SF) - アペル (HOU) - スネル (SD) - ニューカム (LAA) - エドワーズJr (CHC) - レア (SD)
選出選手
出典
外部リンク
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