2009年の財政危機に際して
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「キャスリーン・セベリウス」の記事における「2009年の財政危機に際して」の解説
セベリウスが知事時代に対応した問題の中でも最も大きな問題であったのが、2期目の2009年2月に発生した税収不足に伴う財政危機である。財政危機の度合いは深刻で、2009年2月には地元紙ウィチタ・イーグル紙が「カンザス州政府が税収不足のために税金の還付を停止しており、また州政府が職員に対して給与を支払えないおそれがある。」と報じた。 セベリウスはこの財政危機に対応するために、州債の新規発行や、州当局が所管するあらゆる会計(企業会計など)から一般会計へ資金を繰り入れることなどを議会に要請した。しかし共和党の議会指導部は、このうち州債の新規発行案に対して難色を示し、「セベリウス知事が証書の発行を中止するか、議会を通過した予算削減法案にサインしなければ、州政府が債務を返済・償還することは不可能になるだろう。」と声明するなど対立、財政問題は膠着状態に陥った。 結局この膠着状態は、セベリウスが議会の要求した予算削減案を承認することで決着した。ただし、削減案自体は承認したものの、彼女はあまりにも削減幅の大きすぎると思われた部分については項目別拒否権を行使して対抗した。この結果、最終案では総額で3億ドルの予算が削減された。この削減においては教育予算も例外ではなく、教育予算からは700万ドルが削減された。
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