2008年北京オリンピックのウエイトリフティング競技
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2008年北京オリンピックのウエイトリフティング競技(2008ねんペキンオリンピックのウエイトリフティングきょうぎ)は、北京航空航天大学体育館で2008年8月9日から8月19日までの競技日程で実施された。
概要
前回のアテネオリンピックと同様に男子は全8階級、女子は全7階級で争われる。参加枠は2006年と2007年の世界選手権の結果および各大陸予選とランキングポイントから各国および地域に分配され、このうち1カ国または地域から1つの階級に最大2選手エントリーすることができ、男子は最大で計6選手まで女子は最大で計4選手まで派遣することができる。
ドーピング
国際重量挙げ連盟(IWF)は2016年8月24日、北京五輪で採取した検体を国際オリンピック委員会(IOC)が再検査した結果、金メダルを獲得した中国の女子3選手、75キロ級の曹磊、48キロ級の陳燮霞、69キロ級の劉春紅を含む、男女メダリストら計15人がドーピングの陽性反応を示したと発表し[1]、メダルは剥奪された。
競技結果
男子
| 種目 | 金 | 銀 | 銅 |
|---|---|---|---|
| 56kg級 | 中国 (CHN) |
ベトナム (VIE) |
インドネシア (INA) |
| 62kg級 | 中国 (CHN) |
コロンビア (COL) |
インドネシア (INA) |
| 69kg級[2] | 中国 (CHN) |
フランス (FRA) |
キューバ (CUB) |
| 77kg級 | 韓国 (KOR) |
中国 (CHN) |
アルメニア (ARM) |
| 85kg級[3] | 中国 (CHN) |
アルメニア (ARM) |
キューバ (CUB) |
| 94kg級[4] | ポーランド (POL) |
グルジア (GEO) |
キューバ (CUB) |
| 105kg級[5] | ベラルーシ (BLR) |
ロシア (RUS) |
ポーランド (POL) |
| 105kg超級 | ドイツ (GER) |
ロシア (RUS) |
ラトビア (LAT) |
女子
| 種目 | 金 | 銀 | 銅 |
|---|---|---|---|
| 48kg級[6] | チャイニーズタイペイ (TPE) |
韓国 (KOR) |
タイ (THA) |
| 53kg級[7] | タイ (THA) |
韓国 (KOR) |
インドネシア (INA) |
| 58kg級[8] | 中国 (CHN) |
北朝鮮 (PRK) |
タイ (THA) |
| 63kg級[9] | 北朝鮮 (PRK) |
チャイニーズタイペイ (TPE) |
カナダ (CAN) |
| 69kg級[10] | ロシア (RUS) |
コロンビア (COL) |
エジプト (EGY) |
| 75kg級[11] | カザフスタン (KAZ) |
スペイン (ESP) |
メキシコ (MEX) |
| 75kg超級[12] | 韓国 (KOR) |
サモア (SAM) |
ナイジェリア (NGR) |
国・地域別のメダル獲得数
| 順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5 | 1 | 0 | 6 | |
| 2 | 2 | 2 | 0 | 4 | |
| 3 | 1 | 2 | 0 | 3 | |
| 4 | 1 | 1 | 0 | 2 | |
| 1 | 1 | 0 | 2 | ||
| 6 | 1 | 0 | 2 | 3 | |
| 7 | 1 | 0 | 1 | 2 | |
| 8 | 1 | 0 | 0 | 1 | |
| 1 | 0 | 0 | 1 | ||
| 1 | 0 | 0 | 1 | ||
| 11 | 0 | 2 | 0 | 2 | |
| 12 | 0 | 1 | 1 | 2 | |
| 13 | 0 | 1 | 0 | 1 | |
| 0 | 1 | 0 | 1 | ||
| 0 | 1 | 0 | 1 | ||
| 0 | 1 | 0 | 1 | ||
| 0 | 1 | 0 | 1 | ||
| 18 | 0 | 0 | 3 | 3 | |
| 0 | 0 | 3 | 3 | ||
| 20 | 0 | 0 | 1 | 1 | |
| 0 | 0 | 1 | 1 | ||
| 0 | 0 | 1 | 1 | ||
| 0 | 0 | 1 | 1 | ||
| 0 | 0 | 1 | 1 | ||
| 合計 | 15 | 15 | 15 | 45 | |
事故
8月13日に行われた男子77kg級の競技の最中にハンガリーのヤーノス・バラニャイが148kgのバーベルを持ち上げた瞬間、右腕が逆方向に曲がり、手から離れたバーベルが後頭部を直撃した。骨折はなかったが競技続行は不可能となった。なお、バラニャイは同競技における唯一のハンガリーの選手だった。
脚注
- ^ 読売新聞2016年8月25日付け朝刊「北京・重量挙げ15人陽性…中国「金」3選手も」より。
- ^ 当初は
チグラン・マルチロスリャン (ARM)が3位となったが、後日ドーピング違反が発覚し失格、ヨルダニス・ボレロ以下が繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 2008 レスリング男子69kg級公式結果 - ^ 当初は
アンドレイ・リバコフ (BLR)が2位となったが、後日ドーピング違反が発覚し失格、チグラン・マルチロスリャン以下が繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 2008 レスリング男子85kg級 - ^ 当初は
イリア・イリン (KAZ)と
ハジムラト・アカエフ (RUS)がそれぞれ1位、3位となったが、後日ドーピング違反が発覚し失格、シモン・コレチキー以下が繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 2008 レスリング94kg級 - ^ 当初は
ドミトリー・ラピコフ (RUS)が3位となったが、後日ドーピング違反が発覚し失格、マルチン・ドレガ以下が繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 2008 レスリング男子105kg級 - ^ 当初は
陳燮霞 (CHN)と
セビル・オズカン (TUR)がそれぞれ1位、2位となったが、後日ドーピング違反が発覚し失格、陳葦綾以下が繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 2008 レスリング女子48kg級 - ^ 当初は
ナターシャ・ノビカワ (BLR)が3位となったが、後日ドーピング違反が発覚し失格、ラエマ・リサ・ルンベワス以下が繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 2008 レスリング女子53kg級 - ^ 当初は
マリナ・シャイノワ (RUS)が2位となったが、後日ドーピング違反が発覚し失格、オ・ジョンエ以下が繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 2008 レスリング女子58kg級 - ^ 当初は
イリーナ・ネクラソワ (KAZ)が2位となったが、後日ドーピング違反が発覚し失格、盧映錡以下が繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 2008 レスリング女子63kg級 - ^ 当初は1位
劉春紅 (CHN)、3位
ナタリア・ダビドワ (UKR)となったが、後日ドーピング違反が発覚し失格、オクサナ・スリベンコ以下が繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 2008 レスリング女子69kg級 - ^ 当初は1位
曹磊 (CHN)、3位
ナデジャ・エフシュキナ (RUS)となったが、後日ドーピング違反が発覚し失格、アラ・ワゼニナ以下が繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 2008 レスリング女子75kg級 - ^ 当初は2位
オルハ・コロブカ (UKR)、3位
マリーナ・グラボベツカヤ (KAZ)となったが、後日ドーピング違反が発覚し失格、エレ・オペロゲ以下が繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 2008 レスリング女子75kg超級
外部リンク
- 国際オリンピック委員会 - 2008 ウエイトリフティング公式結果
- 日本オリンピック委員会 - 2008北京 ウエイトリフティング競技
- 2008年北京オリンピックのウエイトリフティング競技 - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ (英語)
- 2008年北京オリンピックのウエイトリフティング競技 - Olympedia(英語)
- 2008年北京オリンピックのウエイトリフティング競技のページへのリンク