2012年ロンドンオリンピックのウエイトリフティング競技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 01:19 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動2012年ロンドンオリンピックのウエイトリフティング競技(2012ねんロンドンオリンピックのウェイトリフティングきょうぎ)は、エクセル展覧会センターで、7月28日から8月7日までの競技日程で実施された。国際ウエイトリフティング連盟(IWF)が主管。合計260名(男子156名、女子104名)が参加[2]。
ドーピング問題
国際重量挙げ連盟(IWF)は2016年7月27日、国際オリンピック委員会のドーピング検体の再検査第2弾で、陽性反応を示した11選手の名前を公表し、ロンドン五輪銀メダルのイワノフ、右上写真のザボロトナヤも含まれていたことが明らかになった[3]。
実施種目
- 男子
- 56 kg
- 62 kg
- 69 kg
- 77 kg
- 85 kg
- 94 kg
- 105 kg
- +105 kg
- 女子
- 48 kg
- 53 kg
- 58 kg
- 63 kg
- 69 kg
- 75 kg
- +75 kg
出場枠
出場枠は以下の通りであるため、1つの国・地域ですべての階級に出場することはできない。
| 出場資格 | 三者委員会招待枠 | 開催国枠 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|
| 男子 | 147 | 6 | 3 | 156 |
| 女子 | 98 | 4 | 2 | 104 |
| 合計 | 245 | 10 | 5 | 260 |
| 最大枠 | |
|---|---|
| 男子 | 6 |
| 女子 | 4 |
| 合計 | 10 |
また、1階級につき最大2人まで出場できる。
出場枠は前年、前々年のウエイトリフティング世界選手権の成績をポイント化し、以下の通りにまず出場枠が決まる。
- 男子
| 順位 | 出場枠 |
|---|---|
| 1位から6位 | 6 |
| 7位から12位 | 5 |
| 13位から18位 | 4 |
| 19位から24位 | 3 |
- 女子
| 順位 | 出場枠 |
|---|---|
| 1位から9位 | 4 |
| 10位から16位 | 3 |
| 17位から21位 | 2 |
さらに、各大陸の予選で
| 地域 | 出場枠 | |
|---|---|---|
| 男子 | 女子 | |
| アフリカ | 5 | 4 |
| アジア | 7 | 6 |
| ヨーロッパ | 7 | 6 |
| パンナム | 7 | 4 |
| オセアニア | 5 | 4 |
| 合計 | 31 | 24 |
を決める。ただし、ここで得られる最大出場枠は各国・地域につき1枠のみで世界選手権ですでに出場枠を確保している国・地域は除外される。
ここまでで出場権が得られていない国・地域においても、主要な国際大会で好成績を収めた選手および三者委員会招待枠についてはその選手に対して出場権が与えられる。この場合のみ出場できる階級が限定される[4]。
詳細な規定については[5]を、最終的な各国出場枠については2012 London Olympic Games Qualification Summaryを参照のこと。
競技結果
男子
| 種目 | 金 | 銀 | 銅 |
|---|---|---|---|
| 56kg級 | 北朝鮮 (PRK) |
中国 (CHN) |
- [6] |
| 62kg級 | 北朝鮮 (PRK) |
コロンビア (COL) |
インドネシア (INA) |
| 69kg級 | 中国 (CHN) |
インドネシア (INA) |
ルーマニア (ROU) |
| 77kg級 | 中国 (CHN) |
中国 (CHN) |
キューバ (CUB) |
| 85kg級[7] | ポーランド (POL) |
イラン (IRI) |
エジプト (EGY) |
| 94kg級[8] | イラン (IRI) |
韓国 (KOR) |
ポーランド (POL) |
| 105kg級 | - [9] | イラン (IRI) |
ポーランド (POL) |
| 105kg超級 | イラン (IRI) |
イラン (IRI) |
ロシア (RUS) |
女子
| 種目 | 金 | 銀 | 銅 |
|---|---|---|---|
| 48kg級 | 中国 (CHN) |
日本 (JPN) |
北朝鮮 (PRK) |
| 53kg級[10] | チャイニーズタイペイ (TPE) |
インドネシア (INA) |
ウクライナ (UKR) |
| 58kg級[11] | 中国 (CHN) |
タイ (THA) |
タイ (THA) |
| 63kg級[12] | カナダ (CAN) |
ブルガリア (BUL) |
メキシコ (MEX) |
| 69kg級[13] | 北朝鮮 (PRK) |
ルーマニア (ROU) |
カザフスタン (KAZ) |
| 75kg級[14] | スペイン (ESP) |
エジプト (EGY) |
カメルーン (CMR) |
| 75kg超級[15] | 中国 (CHN) |
ロシア (RUS) |
韓国 (KOR) |
国・地域別のメダル獲得数
| 順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5 | 2 | 0 | 7 | |
| 2 | 3 | 0 | 1 | 4 | |
| 3 | 2 | 3 | 0 | 5 | |
| 4 | 1 | 0 | 2 | 3 | |
| 5 | 1 | 0 | 1 | 2 | |
| 6 | 1 | 0 | 0 | 1 | |
| 1 | 0 | 0 | 1 | ||
| 1 | 0 | 0 | 1 | ||
| 9 | 0 | 2 | 1 | 3 | |
| 10 | 0 | 1 | 1 | 2 | |
| 0 | 1 | 1 | 2 | ||
| 0 | 1 | 1 | 2 | ||
| 0 | 1 | 1 | 2 | ||
| 0 | 1 | 1 | 2 | ||
| 15 | 0 | 1 | 0 | 1 | |
| 0 | 1 | 0 | 1 | ||
| 0 | 1 | 0 | 1 | ||
| 18 | 0 | 0 | 1 | 1 | |
| 0 | 0 | 1 | 1 | ||
| 0 | 0 | 1 | 1 | ||
| 0 | 0 | 1 | 1 | ||
| 0 | 0 | 1 | 1 | ||
| 合計 | 15 | 15 | 15 | 45 | |
脚注
- ^ “結果 - 重量挙げ - ロンドンオリンピック”. Yahoo!スポーツ×スポーツナビ. 2012年9月1日閲覧。
- ^ “Weightlifting”. London 2012 Olympic and Paralympic Games. 2011年5月31日閲覧。
- ^ 毎日新聞2016年7月28日付け「ロンドン五輪重量挙げ再検査、陽性11人を公表」
- ^ 世界選手権、各大陸予選で確保した枠については選手・階級ともに各国で自由に選択できる。
- ^ “The 2012 London OG Weightlifting Qualification System ENG (pdf)”. 2012年7月30日閲覧。
- ^ 当初、3位
ヴァレンティン・フリストフ (AZE)だったが、後日ドーピング違反が発覚し剥奪。ロンドン銅メダリストが失格=IOC - ^ 当初、2位
アプティ・アウハドフ (RUS)であったが、後日ドーピング違反が発覚し剥奪、キアヌーシュ・ロスタミ以下繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 - 2012 ウエイトリフティング男子85kg級公式結果 - ^ 当初、1位
イリア・イリン (KAZ)、2位
アレクサンドル・イワノフ (RUS)、3位
アナトリー・キリク (MDA)、4位
アンドレイ・デマノフ (RUS)だったが、後日ドーピングが違反が発覚し剥奪、5位サイード・モハンマドプール以下繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 - 2012 ウエイトリフティング男子94kg級公式結果 - ^ 当初、1位
オレクシー・トロフティ (UKR)だったが、後日ドーピング違反が発覚し剥奪。ロンドン五輪金メダリストら5人が再検査で失格、重量挙げ - ^ 当初、1位
ズルフィヤ・チンシャンロ (KAZ)、3位
クリスティーナ・イオブ (MDA)であったが、後日ドーピング違反が発覚し剥奪、許淑浄以下繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 - 2012 ウエイトリフティング女子53kg級公式結果 - ^ 当初、3位
ユリア・カリナ (UKR)であったが、後日ドーピング違反が発覚し剥奪、シーリプ・グーンノイ以下繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 - 2012 ウエイトリフティング女子58kg級公式結果 - ^ 当初、1位
マイア・マネザ (KAZ)、2位
スベトラーナ・ツァルケーワ (RUS)であったが、後日ドーピング違反が発覚し剥奪、クリスティン・ギラード以下繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 - 2012 ウエイトリフティング女子63kg級公式結果 - ^ 当初、3位
マリナ・シュケルマンコワ (BLR)であったが、後日ドーピング違反が発覚し剥奪、アンナ・ヌルメハンベトワ以下繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 - 2012 ウエイトリフティング女子69kg級公式結果 - ^ 当初、1位
スベトラーナ・ポドベドワ (KAZ)、2位
ナタリア・ザボロトナヤ (RUS)、3位
イリーナ・クレシャ (BLR)であったが、後日ドーピング違反が発覚し剥奪、リディア・バレンティン以下繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 - 2012 ウエイトリフティング女子75kg級公式結果 - ^ 当初、3位
ヒリプシメ・フルシュデャン (ARM)であったが、後日ドーピング違反が発覚し剥奪、張美蘭以下繰り上がりとなった。国際オリンピック委員会 - 2012 ウエイトリフティング女子75kg超級公式結果
外部リンク
- 2012年ロンドンオリンピックのウエイトリフティング競技のページへのリンク