2007年-2009年:グロウイング・ペインズ
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「メアリー・J. ブライジ」の記事における「2007年-2009年:グロウイング・ペインズ」の解説
メアリーは2006年公開の映画『ボビー』でブライアン・アダムス作のサウンドトラック曲「ネヴァー・ゴナ・ブレーク・マイ・フェイス」(Never Gonna Break My Faith) でアレサ・フランクリンと共演していたが、その歌唱により第50回グラミー賞(2008年2月開催)において、「最優秀ゴスペル・パフォーマンス賞」(Best Gospel/Contemporary Christian Music Performance)を受賞した。また2007年も様々なアーティストとの客演を行ない、中でもチャカ・カーンとの「ディスリスペクトフル」(Disrespectful)は、同じjく第50回グラミー賞(2008年2月開催)で、「最優秀R&Bパフォーマンス・デュオ/グループ」(|Best R&B Performance by a Duo or Group with Vocals)を受賞した。 そうした精力的な活動の中、早くも次作アルバムの制作が順調に進められ、トリッキー・スチュワートとジャジー・フェイ(英語版)の共同プロデュースし、ザ・ドリームが制作に参加した先行シングル「ジャスト・ファイン」(Just Fine)が2007年10月にリリースされた。このダンサブルな曲はクラブなどで評判が良かった。 そして2007年12月には、8作目のスタジオ・アルバム『グロウイング・ペインズ』(Growing Pains)をリリース。「ジャスト・ファイン」と同じプロデューサー陣で、アッシャーをフィーチャリング・アーティストに迎えた収録曲「シェイク・ダウン」(Shake Down)が話題となり、デジオン(Dejion)がプロデュースしリュダクリスとコラボした「グロウイン・ウーマン」(Grown Woman)もクラブ映えする楽曲となった。『グロウイング・ペインズ』は発売1週目は62万9000枚を売り上げ、R&Bチャートで1位、全米チャートでは2位に終わるが、翌週2008年1月12日付のチャートで1位を獲得した。 アルバム名の「Growing Pains」は、前作『ザ・ブレイクスルー』の大成功からの成長に伴う痛みといった意味合いがあり、収録13曲目の「ワーク・イン・プログレス (グロウイング・ペインズ)」(Work in Progress (Growing Pains))に象徴されるように、「私達は誰もが、制作中の未完成品、開発中 だっていうことを分かってほしい」というメッセージも込められている。メアリーは「この世に完璧な人間なんて1人として存在しないわ。誰もが Work in Progress なのよ。その状態はまさに『Growing Pains』よね。Work in Progress だからこそ、人は苦しみを伴いながら成長していくのよ」と語っていた。 アルバム発売後の2008年3月には、ジェイ・Zとのジョイント・ツアー「ハート・オブ・ザ・シティ・ツアー」(Heart of the City Tour)を廻った後、5月にはヨーロッパツアー「グロウイング・ペインズ・ヨーロピアン・ツアー」(Growing Pains European Tour)や、9月からはアメリカ国内の「ラヴ・ソウル・ツアー」(Love Soul Tour)が行なわれた。そして前作同様にメアリーの力量がいかんなく発揮された『グロウイング・ペインズ』は、第51回グラミー賞(2009年2月開催)で、「最優秀コンテンポラリーR&Bアルバム賞」(Best Contemporary R&B Album)を受賞した。 女優としても本格的な役柄で活動することとなり、映画『アイ・キャン・ドゥ・バッド・オール・バイ・マイセルフ』(I Can Do Bad All by Myself)において、「タニア」という名のナイトクラブのマネージャー役を演じた。サントラにも楽曲提供したこの映画は2009年9月に公開された。
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