2000年代後期の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 07:44 UTC 版)
2007年3月から2008年3月にかけて、国際的な米の価格の上昇によって、米騒動といえる状況が発生した。この期間、米価指標は50%以上上昇した。米価上昇の背景には、原油価格上昇に伴った費用増加(肥料、輸送費、穀物乾燥に使用する燃料など)、主要な米生産国での天災による不作、米価格上昇に伴い利潤優先で米が国外流出して国内流通が不足することを恐れたインドなどが、米の輸出制限を行ったことによって国際流通量が減少したことなどが挙げられる。また、価格上昇は今後も続くと見た投機資金の流入も起きた。。 米の価格高騰の影響を一番受けるのは、低所得層である。各国では「米を買うために長い行列ができる」(フィリピン)、「今まで無かった米泥棒が多発」(タイ王国)、「米の代わりにイモを食べるよう、軍が指導」(バングラデシュ)といった状況にあった。
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