2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448 (375a)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/26 15:43 UTC 版)
「2台のピアノのためのソナタ (モーツァルト)」の記事における「2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448 (375a)」の解説
2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448 第1楽章 Recorded in November 2005 この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448 (375a) (Sonate in D für zwei Klaviere) は、モーツァルトが25歳の時にウィーンで作曲、1781年11月に完成した。 第1楽章 Allegro con spirito ニ長調 4分の4拍子 ソナタ形式 第2楽章 Andante ト長調 4分の3拍子 ソナタ形式 第3楽章 Molto allegro ニ長調 4分の2拍子 ロンド形式 モーツァルトにはヨーゼファ・バルバラ・アウエルンハンマーという女性の優れたピアノの弟子がいたが、この曲は2人で弾くために作曲され、1781年11月23日に彼女の家で開かれたコンサートで初演された。草稿の欄外に赤インクで1784と書かれているためK.448となったが、1781年11月24日の父宛の手紙にモーツァルト自身とアウエルンハンマーがこの曲を演奏したことが書かれていたことなどから、1781年11月の作と推定されるようになった。 モーツァルトは弟子の中でもアウエルンハンマーの才能をとりわけ高く評価しており、貴重な時間を毎日2時間彼女のレッスンに割き、何度も共演したり曲を書いたりしている。しかしその一方で、モーツァルトに好意を寄せる彼女の厚かましい言動に閉口し、「もし画家が悪魔をありのままに描こうと思ったら、彼女の顔を頼りにするにちがいありません。……彼女は田舎娘のようにデブで、汗っかきで、吐き気を催すほどです」(1781年8月22日付)と手紙に彼女の容姿を書いている。この曲に連弾ではなく2台のピアノを用いたことに、彼女の才能と容姿に対するモーツァルトの評価を関連させて見る向きもある。 クラシック音楽をテーマとした二ノ宮知子の漫画作品『のだめカンタービレ』で主人公の千秋真一と野田恵(のだめ)が初共演した曲として登場し、知名度が上がった。
※この「2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448 (375a)」の解説は、「2台のピアノのためのソナタ (モーツァルト)」の解説の一部です。
「2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448 (375a)」を含む「2台のピアノのためのソナタ (モーツァルト)」の記事については、「2台のピアノのためのソナタ (モーツァルト)」の概要を参照ください。
- 2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448のページへのリンク