2人の精神科医の診断
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 02:08 UTC 版)
「神戸市北区5人殺傷事件」の記事における「2人の精神科医の診断」の解説
検察は、起訴を行う前に2人の精神科医に精神鑑定を依頼していた。1人目の医師は、Tが「哲学的ゾンビ」を人ではないと思っていたため、「人を殺してはいけない」という規範に直面していなかったと分析。精神障害が動機に与えた影響は「圧倒的」だったとして、心神喪失状態だと判定した。一方2人目の精神科医は、Tには、妄想の内容を疑い、犯行をためらう気持ちがあり、「哲学的ゾンビ」が人の可能性もあると認識していたと説明。精神状態の悪化は「中等度」にとどまり、犯行に及ぼした影響は「圧倒的とは言えない」として、心神耗弱状態だと判定した。2人目の医師の鑑定の問題点は、Tとの面接が1回限りで5分程度しかなかったことである。
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