1997年の無差別発砲事件
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「エンパイア・ステート・ビルディング」の記事における「1997年の無差別発砲事件」の解説
1997年2月22日、69歳のパレスチナ人の元英語教師が86階の展望デッキで突然銃を取り出し、歩き回りながら約100人いた観光客に向かって無差別に発砲した。デンマーク出身のミュージシャンが死亡、6人が負傷した。犯人は銃乱射後、こめかみを撃って自殺を図り、病院に搬送されたが死亡した。銃のほか、ナイフと爆弾と声明文を所持していた。声明文には、シオニズムへの怒りと、アメリカ、フランス、イギリスのパレスチナ人に対する不当な扱いへの怒りが綴られていたが、公式発表では、あくまで政治的なものではなく、詐欺被害による金銭的な破綻が原因とされた。しかし、10年後の2007年、犯人の娘がデイリーニューズ紙のインタビューに答え、犯行の目的は政治的なもの(テロリズム)で、イスラエルを支援するアメリカへの報復としてエンパイアステートビルを破壊するつもりで行なったが、当時、この事件が和平交渉へ悪影響を及ぼすことを恐れたパレスチナ自治政府は母親(犯人の妻)へ虚偽の発言をするように指示したと述べている。
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