1990年代・2000年代以降
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「ジェイムズ・ベイカー (国務長官)」の記事における「1990年代・2000年代以降」の解説
1993年1月20日にビル・クリントン政権が発足したことでアメリカ合衆国大統領首席補佐官を退任したベイカーはテキサス州ヒューストンのライス大学にジェイムズ・ベイカー3世公共政策研究所を設立した。 1997年3月にベイカーは西サハラの安定のため、国際連合事務総長の個人特使に就任した。2004年6月まで特使として活躍したベイカーは、西サハラを実効支配していたモロッコ政府と独立国家建設を目指す武装組織ポリサリオ戦線に対し、モロッコ帰属か独立かを問う住民投票を実施するという和平提案を行った。第1次ベイカー計画と呼ばれたこの提案によりモロッコ政府とポリサリオ戦線は停戦に合意し、国連平和維持活動として国連西サハラ住民投票監視団が創設された。その後2000年には第2次ベイカー計画と呼ばれる提案を行い、ポリサリオ戦線との交渉によって和平の基礎を築こうという試みが行われた。この提案は国際連合安全保障理事会によって満場一致で支持されたが、モロッコ政府はこの提案を拒絶した。 2000年アメリカ合衆国大統領選挙においてベイカーはジョージ・W・ブッシュの法律顧問となり、フロリダ州での一般投票の再集計の監視を担当した。 2015年11月に旭日大綬章を受章した。
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