1925年以降: WMフォーメーション (3-2-5)
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1925年にオフサイドルールが改正、ゴールラインとパスを受ける選手の間に相手選手が2人いればよいことになった。オフサイドラインは下がり、2人のDFで敵の5人のFWに対応するのが難しくなった。そのため、2-3-5フォーメーションのセンターハーフ(以下、CH)が左右DFの間に入ってディフェンスを務める3-2-5が主流となった。FWの配置がW字、DF・MFがM字に見えるため、WMフォーメーションと呼ばれた。WMフォーメーションのFWは、左から左ウイング-左インナー-CF-右インナー-右ウイングであり、ウイングとCFが最前線に出て、インナーの2人は下がり目というポジショニングとなった。ウイングの上げたセンタリングをCFがはたき、左右のインナーがシュートするのが基本で、下がり目に位置していたインナーが実際には得点を狙うポジションとなった。DF陣は、前の2人をハーフバック、後ろの3人をフルバックと呼び、両者を総称してバックスと呼んだ。 1930年代初頭にこのWMフォーメーションをいち早く採用したのが、クラブチームではアーセナル、代表チームではヴンダーチームと呼ばれたオーストリア代表だった。1950年代前半にマジック・マジャールと呼ばれて4年間無敗の記録を作り、ヨーロッパを席巻したハンガリー代表のMMフォーメーションもこれを応用した。 WMフォーメーションのフォワード陣形とバックス陣形を入れ替えた、MWフォーメーションも生まれた。
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