17世紀型地震
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 03:47 UTC 版)
北海道東部沿岸では、津波堆積物の分布から17世紀に大規模な津波が発生したと推定されている。地震調査研究推進本部はこの津波堆積物や地殻変動から、この津波の波源を千島海溝のプレート境界で発生したMw 9前後の地震と推定し、この地震・津波イベントを17世紀型の地震とした。 調査開始初期は、津波堆積物の堆積間隔や地殻変動から活動間隔は300年から600年とされており、2005年には中央防災会議がその平均から「500年間隔地震」と命名し、対策を始めた。しかし、精度の高い年代測定を実施した結果、津波堆積物の堆積間隔は平均500年間隔ではなく、100年から800年程度の非周期的なバラツキがあり、平均発生間隔は400年程度と求められた。 17世紀型地震による津波(痕跡)分布を説明できる断層モデルはMw 8.5または8.6、慶長三陸地震津波と17世紀地震津波が同一であった場合はMw 8.9以上のプレート間地震が想定されている。
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