1時間目「昇天 HIMMELFAHRT」(2004/2005)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 01:40 UTC 版)
「クラング (シュトックハウゼン)」の記事における「1時間目「昇天 HIMMELFAHRT」(2004/2005)」の解説
ミラノ大聖堂からの委嘱で、昇天祭のための作品として書かれた。当初はオルガンのために書かれたが、後にシンセサイザー版が作られた。部分的にソプラノとテノールの歌唱が加わり、更にシンセサイザー奏者はリンやゴングなどの補助的な打楽器も演奏する。演奏時間は約37分。 シュトックハウゼンは「グルッペン」や「ツァイトマッセ」、「至高‐時間」(「日曜日」第5場面)などの作品でポリテンポを追求してきたが、この作品ではほとんどの場面でシンセサイザー(またはオルガン)奏者が右手と左手で同時に異なるテンポを演奏する。ピッチ構造は2オクターヴにまたがる24音からなるセリーによって、リズム構造は16分音符24個分の音価をシステマチックに分割して得た複数のリズム群(作曲者は「リズム・ファミリー」と呼ぶ)によって規定される。概説にもある通り、この作品で用いられたセリーやリズム・ファミリーが以後の作品にも流用された。
※この「1時間目「昇天 HIMMELFAHRT」(2004/2005)」の解説は、「クラング (シュトックハウゼン)」の解説の一部です。
「1時間目「昇天 HIMMELFAHRT」(2004/2005)」を含む「クラング (シュトックハウゼン)」の記事については、「クラング (シュトックハウゼン)」の概要を参照ください。
- 1時間目「昇天 HIMMELFAHRT」のページへのリンク