1,2,4-トリクロロベンゼンとは? わかりやすく解説

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1,2,4‐トリクロロベンゼン

分子式C6H3Cl3
その他の名称unsym-トリクロロベンゼン1,2,4-Trichlorobenzene、unsym-Trichlorobenzene、1,2,5-Trichlorobenzene、1-Chloro-2,4-dichlorobenzene、2,4,5-Trichlorobenzene
体系名:2,4,5-トリクロロベンゼン1,2,5-トリクロロベンゼン、1-クロロ-2,4-ジクロロベンゼン1,2,4-トリクロロベンゼン


1,2,4-トリクロロベンゼン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/06 01:16 UTC 版)

1,2,4-トリクロロベンゼン
1,2,4-Trichlorobenzene
識別情報
CAS登録番号 120-82-1 
PubChem 13
ChemSpider 12 
UNII 05IQ959M1N 
特性
化学式 C6H3Cl3
モル質量 181.45 g mol−1
外観 無色の液体
匂い 特異臭
密度 1.46 g cm−3
融点

17℃[1]

沸点

213℃[1]

への溶解度 34.6mg/l[1]
その他の溶媒への溶解度 エーテルベンゼンに可溶、アルコールに微溶[2]
危険性
引火点 110℃[1]
発火点 571℃[1]
半数致死量 LD50 300mg/kg(ラット経口[2]
関連する物質
関連物質 1,2,3-トリクロロベンゼン

1,2,5-トリクロロベンゼン

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

1,2,4-トリクロロベンゼン: 1,2,4-Trichlorobenzene)は、ベンゼン水素のうち3つを塩素に置き換えた誘導体であるトリクロロベンゼン異性体の一つ。無色の液体で、様々な有機合成化学の原料や溶媒として使用される。

用途

硫黄などの添加剤や条件に応じ、ベンゼンの塩素化を出発点として様々な最終製品の原料となる。ベンゼンヘキサクロリドの脱塩化水素化が最終製品の出発点と捉えることもできる[3]

この化合物の溶媒としての利用は、染料農薬の前駆体となる。

安全性

日本の消防法では危険物第4類・第3石油類(非水溶性液体)に分類される[1]。長期曝露により皮膚の脱脂や肝臓への影響を及ぼす。水生生物に対しては強い毒性を持つ[4]

脚注

  1. ^ a b c d e f 製品安全データシート(職場のあんぜんサイト)
  2. ^ a b 製品安全データシート東京化成工業
  3. ^ U. Beck, E. Löser "Chlorinated Benzenes and other Nucleus-Chlorinated Aromatic Hydrocarbons" Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 2012, Wiley-VCH, Weinheim. doi:10.1002/14356007.o06_o03
  4. ^ 国際化学物質安全性カード

関連項目



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