シーよん‐しょくぶつ【C4植物】
C4植物
C4型光合成
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/01 00:23 UTC 版)
C4型光合成(C4がたこうごうせい)とは、光合成の過程で一般のCO2還元回路であるカルビン・ベンソン回路の他にCO2濃縮のためのC4経路を持つ光合成の一形態である。C4経路の名はCO2固定において、初期産物であるオキサロ酢酸がC4化合物であることに由来する。C4型光合成を行なう植物をC4植物と言い、維管束鞘細胞にも発達した葉緑体が存在するのが特徴である。これに対してカルビン・ベンソン回路しか持たない植物をC3植物という。
- ^ Nickell, Louis G. (1993-02-01). “A tribute to Hugo P. Kortschak: The man, the scientist and the discoverer of C4 photosynthesis”. Photosynthesis Research 35 (2): 201-204. doi:10.1007/BF00014751. ISSN 1573-5079 . p.201
- ^ Hatch, Marshall D. (2002-07-01). “C4 photosynthesis: discovery and resolution”. Photosynthesis Research 73 (1): 251-256. doi:10.1023/A:1020471718805. ISSN 1573-5079 .
- ^ Slack, Charles R; Hatch, Marshall D (1967). “Comparative studies on the activity of carboxylases and other enzymes in relation to the new pathway of photosynthetic carbon dioxide fixation in tropical grasses”. Biochemical Journal (Portland Press Ltd) 103 (3): 660-665. doi:10.1042/bj1030660. PMC 1270465. PMID 4292834 .
- ^ “C4 Rice Project”. IRRI(国際稲研究所). 2015年1月20日閲覧。
- 1 C4型光合成とは
- 2 C4型光合成の概要
- 3 概要
- 4 C4植物の出現と進化
- 5 外部リンク
C4植物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 00:14 UTC 版)
カルビン-ベンソン回路に加え、二酸化炭素濃縮のためのC4経路を持つ植物はC4植物と呼ばれる。C4植物は、二酸化炭素との親和性が高いホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ(PEPC)により、効率よく二酸化炭素を取り込むことができる。C4経路により取り込まれた二酸化炭素は、その後、カルビン-ベンソン回路に取り込まれる。C4植物においては、カルビン-ベンソン回路の酵素は主に維管束鞘細胞に局在し、PEPCは主に葉肉細胞に局在することが知られている。このように、二酸化炭素と親和性の高いPEPCが葉肉細胞に存在することにより、C4植物は、C3植物より低い気孔開度でも効率よく二酸化炭素を取り込むことができるため、結果的に蒸散量を低く抑えることができる。(C4型光合成項も参照されたい)
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