齒列とは? わかりやすく解説

し‐れつ【歯列】

読み方:しれつ

歯並び。歯なみ。

歯列の画像

歯列(しれつ)

上の歯と下の歯が、歯ぐきの上並んでいる状態のこと。永久歯列(えいきゅうしれつ)、乳歯列(にゅうしれつ)、混合歯列(こんごうしれつ:乳歯永久歯混ざった歯列)、上顎歯列(じょうがくしれつ)、下顎歯列(かがくしれつ)などがある。

歯列

作者筒井ともみ

収載図書うつくしい私のからだ
出版社集英社
刊行年月2007.4


歯列

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/01 08:07 UTC 版)

歯列(しれつ)とは、口内のの種類ごとの配列のことである。特に、進化の経過や、動物の食性、乳児期から成長期の変化を歯の種類等を使って比較するのに使われる[1][2]歯並びともいう。

歯の種類

ヒトの歯の歯列

歯列には、その動物の食性にあった形状の歯が生える。以下が、歯の形状である。

<歯形状の種類>
  • 切歯(以下、英語のincisorsから『I』と表記)
  • 犬歯(以下、英語のcaninesから『C』と表記)
  • 小臼歯(以下、英語のpremolarsから『P』と表記)
  • 臼歯(以下、英語のmolarsから『M』と表記)
<異形歯性 と 同形歯性>

異形歯性(形状の異なる歯を持つ性質)を持つ動物は、顔の正面から奥へICPMと並んでおり、この順番は変わらない[3][4]。 哺乳類の多くが、異形歯性と、次の項で説明する二生歯性という特徴を持っている。

一方、その他の動物は同形歯性(同じ形状の歯を持つ性質)と、一生歯性多生歯性(Polyphyodont英語版)という特徴を持っている。

歯の生え変わり

二生歯性
一定の期間を過ぎると乳歯から、永久歯に生え変わる性質。生え変わる順番も個体差があるが、種によって一定の傾向がみられる。現生人類の場合は「M1→I1→I2→C→P3(※)→P4→M2→M3(親しらず)」の順番と言われている。
<注釈>
特定の歯を示す場合は、顔正面から奥へI1、I2と識別する。個数を表す場合もI2と表記するので注意
切歯はかつては3対存在していたので、解釈によってはI1を失われたとしてI2とI3と表記することがある。
真獣類では、かつては小臼歯が4対存在していた。現生人類を含む一部の動物は、P1とP2が失われているため、P3とP4と表記する。古い文献ではP3とP4の代わりにP1とP2の表記も見られる[5]
多生歯性
魚類から爬虫類にみられる、一定期間ごとに何度も歯が生え変わる性質[6]
一生歯性
ネズミ目イルカに見られる一代限りの歯を持つ性質

歯列の表記

歯式
哺乳類の多くは、食性の違いから必要のない歯を失うか裂肉歯(小臼歯)のように変化している[3]。これらの歯の種類と本数表記は、顔の片側のみに注目し、上顎を分数における分子側、下顎を分母側に置き
国立図書館 その他

歯列

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:31 UTC 版)

セベクス」の記事における「歯列」の解説

偏した歯はセベクスや他のセベコスクス亜目爬虫類特徴的である。歯の大きさ多様であるが、これらは同歯性であり、顎を通して同様の形状を示す。上顎下顎先端では歯は丸い断面持ち下顎歯骨の第4歯は犬歯状の形状をなす。下顎最先端の歯は第4歯よりも遥かに小型で低い。顎の先端位置する歯骨の歯は萌出方向がほぼ前方向いている。上下の顎のはは顎が堅く閉じられるように相補的なパターン並んでいる。上顎骨前上顎骨の間には溝が存在し、顎が閉じた際に歯骨の第4歯を収められるようになっている歯骨前方突き出した第1歯は上顎骨の第1歯と第2歯の間に合致する。この近接した密着により、それぞれの歯の鋸歯状構造互いに噛み合うことが可能となっている。 顎の動きと歯の密接から、セベクス動物食性であったことが示唆されており、セベクス圧縮された刃状の歯は肉の切断適していたと推測される対照的に現生ワニ類大きく幅の空いた丸い歯を持ち食料大きな肉片として摂食している。セベクス現生ワニ類よりも獣脚類恐竜 に近い摂食法を採用していた可能性が高い。特にティラノサウルス科の歯はセベクスの歯に最も類似するセベクスティラノサウルス科恐竜の歯はともに小歯状突起呼ばれる丸身を帯びた突起備えた鋸歯状であり、小歯状突起の間には鋭い切れ込み存在した。これらが肉の繊維鋸歯状構造との間で圧縮して切り裂いていた。電子顕微鏡用いた微細構造解析により歯に微細な引っ掻き傷の跡が発見されこの様式で肉を摂食していたことが示唆されている。またプリスティカンプススセベクスでは、歯の比較研究が行われている。。

※この「歯列」の解説は、「セベクス」の解説の一部です。
「歯列」を含む「セベクス」の記事については、「セベクス」の概要を参照ください。

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