鶏卵の高付加価値化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 02:27 UTC 版)
比較的安価な食品であり、流通している物はほとんどが無精卵であるが、一部ではブランド卵、こだわりの卵と言われる単価の高い鶏卵も流通している。これには、ニワトリの飼育方法が放し飼いによるもの、えさにω-3脂肪酸 (Omega-3) の特殊なものを使用したものがある。放し飼いにした鶏が産んだ卵は、フリー・レインジエッグ (Free-range egg)、地鶏卵、ケイジ・フリーエッグ (Cage-free egg) と呼ばれる。 日本国内で食用消費される鶏卵は、主に白色レグホーン種の産むものであり、殻は白色。過去数十年にわたり、価格が比較的安定していたことから、「物価の優等生」と称されることもある。例えば、1954年から1988年までのMサイズの鶏卵1キログラム当たりの価格を調べたデータによれば、1955年の年平均価格は205円、1965年は191円、1975年(前年のオイルショックにより諸物価が高騰)は304円、1985年は高値-安値で370円から205円までとされており、他の生活必需品と比較して概ね安定的な価格の推移を示している。2018年5月、鶏卵価格は過去10年で最低水準を記録した。東京地区でM級は1キログラム当り170円となった。 烏骨鶏の卵は昔から栄養価が高いとされ、滋養薬として売買されてきた。昭和末期から一個につき500円前後の相場で売られている。
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