高校野球の応援曲として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 13:46 UTC 版)
「ジョックロック」の記事における「高校野球の応援曲として」の解説
智辯学園和歌山高校吹奏楽部が高校野球の応援曲、特にチャンステーマとしてこの曲を使用し始めたことで一般に広く知られることとなった。当時の同校吹奏楽部顧問であった吉本英治が、毎年甲子園に出場する同校野球部のための応援曲を作り続けてネタ切れに悩まされていたときに、たまたま聞いたこの曲に目をつけ、原曲よりもアップテンポなアレンジを施すことで「押せ押せムードが出る」ようにした。2000年の第82回全国高等学校野球選手権大会を同校が制した際にこの曲が演奏されていたことから注目を浴び、以後「ビッグイニングを演出する曲」として「魔曲」の異名で知られるようになった。 智辯和歌山では、この曲を「魔曲」たらしめるため意図的に演奏のタイミングを図っており、基本的には「8回以降、得点圏に走者が進んだ場面」にのみ演奏を限定し、さらに「応援部と吹奏楽部がトランシーバーで連携を取り合い、開始のタイミングをつぶさに検討する」といった調整を行っている。これには、応援団の振り付けが激しく「1イニングずっと『ジョックロック』だったら、本当にヘトヘト」になるため、頻繁に演奏できないという事情もあるという。 なお、2019年8月13日、第101回全国高等学校野球選手権大会2回戦、対明徳義塾戦では、8回ではなく7回に用いられた。この際、智辯和歌山によって1イニング3本塁打の大会タイ記録が生まれている。 智辯和歌山以外でも高校野球の応援曲として使用されるケースは少なくない。ただ、楽譜が市販されていないため、演奏主体によって微妙に旋律が異なっており、吉本顧問曰く「ネットに上がっているものもだいたいは少しずれている」という。2016年の第88回選抜高等学校野球大会では、兄弟校の智辯学園高校が優勝した際にこの曲が使用され、話題となった。 なお、2018年の第90回記念選抜高等学校野球大会からは新曲の「ミラクルショット」(テレビ朝日『報道ステーション』スポーツコーナーのテーマ曲)とチャンステーマを使い分けている。
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