高値・低値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 18:38 UTC 版)
「性ホルモン結合グロブリン」の記事における「高値・低値」の解説
SHBG値は、アンドロゲン、蛋白同化ステロイドの投与、多嚢胞性卵巣症候群、甲状腺機能低下症、肥満、クッシング症候群、先端肥大症等によって低下する。SHBG値が低いと、2型糖尿病になる可能性が増加する。SHBG値は、エストロゲン状態(経口避妊薬)、妊娠、甲状腺機能亢進症、肝硬変、神経性食欲不振症、特定の薬剤等で上昇する。50%以上の長期カロリー制限(齧歯類)は、SHBGを増加させ、遊離型および総テストステロン、エストラジオールを減少させる。SHBGとの親和性が低いDHEA-Sはカロリー制限の影響を受けない。多嚢胞性卵巣症候群はインスリン抵抗性と関連しており、過剰なインスリンはSHBGを低下させ、遊離型テストステロン値を上昇させる。 ヒトの胎児は、子宮内ではSHBG濃度が低く、性ホルモンの活動が活発になる。出生後、SHBG濃度は上昇し、子供時代を通じて高濃度を維持する。思春期になると、女子のSHBG値は半分に、男子は4分の1に減少する。思春期の変化は成長ホルモンによって引き起こされ、その脈動は男女で異なる[要説明]。妊婦では、妊娠3ヶ月目になるとSHBG値が通常の女性の5~10倍にまで上昇する。これは、胎児から分泌されるホルモンの影響を防ぐ為だと考えられる。 肥満の女性は、SHBG濃度が低い為、初潮が早くなる可能性が高いと言われている。拒食症や痩せ型の女性は、SHBG濃度が高くなり、無月経になる可能性がある。
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