骨吸収抑制作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 04:09 UTC 版)
短腸症候群の患者にGLP-2を5週間投与したところ、骨量・骨塩量の増加が見られた。さらにその後、閉経後の女性に対するGLP-2の急性皮下投与によって、血清中の骨吸収のマーカーであるc-telopeptides of collagen (s-CTX) や尿中deoxypyridindine (u-DPD)/creatinine のレベルが減少したことから、GLP-2による骨吸収の抑制が示唆された。この作用の詳細なメカニズムは明らかではないが、RAW264.7細胞(由来:マウスのマクロファージ)を分化させた破骨細胞において、過剰に発現させたGLP-2がTGFβ-Smad2/3-iNOS-NO シグナルに依存したアポトーシスを誘導することが報告されている。
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