骨化腱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 06:22 UTC 版)
「サルミエントサウルス」の記事における「骨化腱」の解説
頸椎側面に平行する一定の直径3ミリのケーブル状の構造が発見された。それは楕円形の断面を持ち、氷面に粗い筋が存在する。この構造は頭骨の真後ろに発生し、いくつかの椎骨の前後にまたがって続いているため、数メートルの長さになる。それは骨化した腱と解釈された。肋骨はより太く、異なる位置にあるはずなので、頸肋骨であるという代替仮説は却下された。このような腱は頸肋骨の延長線上にあったのかもしれないが、そうだとしても骨化腱の位置はこれを裏付けるものではない。骨化腱は頸筋の内部にあったと仮定された。このような骨化腱は、これまでいかなる恐竜化石でも発見されたことはないが、ツルのようないくつかの現存する獣脚類のグループでは、比較的短く、せいぜい椎骨二つ分の長さで存在する。骨化腱が埋もれていた可能性がある筋肉は、大後頭直筋、頸長筋、または胸横突間筋である。腱の内部構造は多くの骨組織が再形成されている事から、若齢での迅速な骨化を示唆する。
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