短腸症候群とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 疾患 > 症候群 > 短腸症候群の意味・解説 

たんちょう‐しょうこうぐん〔タンチヤウシヤウコウグン〕【短腸症候群】

読み方:たんちょうしょうこうぐん

腸を広範囲切除することで起こる消化不良下痢栄養障害などのこと。クローン病・癌(がん)・腸捻転などの手術後みられるSBSshort bowel syndrome)。


短腸症候群

小腸手術短くなってしまい、吸収不良などになる病気 参考

短腸症候群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/04 10:50 UTC 版)

短腸症候群(たんちょうしょうこうぐん、英語: short bowel syndrome)は、何らかの理由でが短くなっており、栄養水分を吸収しにくくなる病気である。吸収不良症候群の一種で小腸の面積が縮小することで水分、蛋白質炭水化物脂質ビタミンミネラルの吸収が障害されてしまう[1]

原因

先天的なものもあるが、多くの場合は小腸を手術によって広範囲に切除した後に発症している。小腸切除の理由として多いのは新生児壊死性腸炎ヒルシュスプルング病上腸間膜動脈血栓症クローン病などの重篤な疾患があることが多い。

症状

水様性下痢、腹部膨満感、栄養失調体重減少が主な症状である。これらの症状は食事を摂取すると悪化しやすくなる。

切除された部位や残された小腸の長さによって栄養失調の内容や重症度が異なる。例えば十二指腸を失った場合は鉄分の吸収が困難になり鉄欠乏性貧血を合併しやすくなる。回腸が短くなるとビタミンB12の吸収が困難になり巨赤芽球性貧血を合併しやすくなる。また、免疫力低下による感染症や尿路結石なども合併症として起こり得る。

治療

小腸がある程度残っている場合は、一回の食事の量を減らす代わりに食事の回数を増やすなど食事の摂り方を工夫することが多い。また食事の内容にも注意する必要があり、例えば糖分を控えめにする、消化の悪いものを避けるなどがあげられる。サプリメントが補助的に使用されることもある。

小腸の大部分を切除した場合は点滴によって静脈から栄養補給をしなければならない場合もある。ただ長期にわたる点滴は感染症のリスクもあるため、なるべく早く点滴から離脱し経口による栄養補給に移行することが望ましい[2]

脚注

関連項目

外部リンク




短腸症候群と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「短腸症候群」の関連用語

短腸症候群のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



短腸症候群のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
大腸.com大腸.com
Copyright (C) 大腸.com. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの短腸症候群 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS