驢馬 (雑誌)とは? わかりやすく解説

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驢馬 (雑誌)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/20 00:49 UTC 版)

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驢馬
ジャンル 文芸同人雑誌
読者対象 文学愛好者
刊行頻度 月刊
発売国 日本
言語 日本語
編集長 中野重治窪川鶴次郎、ほか
刊行期間 1926年4月(大正15年4月号) - 1928年3月(昭和3年3月号)

驢馬(ろば)は、1920年代の日本の同人雑誌1926年(大正15年)4月から1928年(昭和3年)5月まで刊行され、全12冊で終刊した[1][2][3][4]

中野重治窪川鶴次郎堀辰雄西沢隆二、宮木喜久雄、平木二六が中心となり刊行された[2][3][5][6]。「驢馬」という名前は堀辰雄の提案で決まった[7]。彼ら同人が創刊前後に集まっていた駒込神明町(現・文京区本駒込)動坂のカフェ「紅緑」(こうろく)には、当時そこで女給をしていた田島イネ(佐多稲子)がいて、窪川鶴次郎と結婚することになった[8]

当時のプロレタリア文学運動の盛行にあわせ、堀辰雄以外の同人はのちに結成された全日本無産者芸術連盟(ナップ)に参加した。中野重治は1954年に書いた自伝的小説『むらぎも』のなかで、この時代を作品化している。作中では『土くれ』という雑誌名になっている。

脚注

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  1. ^ 驢馬”. 世界大百科事典 第2版. コトバンク. 2018年3月11日閲覧。
  2. ^ a b 窪川鶴次郎「『驢馬』時代の堀とのこと」(文藝 1953年8月)。別巻2 1997, pp. 237-241
  3. ^ a b 谷田昌平編「年譜」(別巻2 1997, pp. 407-422)
  4. ^ 「中野重治」(多恵子 1996, pp. 60-69)
  5. ^ 「略年譜」(アルバム 1984, pp. 114-108)
  6. ^ 「驢馬の同人」(多恵子 1996, pp. 70-73)
  7. ^ 中野重治「ふたしかな記憶」(中央公論 1953年7月)。別巻2 1997, pp. 191-195
  8. ^ 「五『驢馬』の人々との出会い」(佐多 1983, pp. 106-132)

参考文献

関連項目

外部リンク


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