騎手交代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 01:42 UTC 版)
この勝利でネオユニヴァースは春のクラシック戦線における有力馬の1頭となったが、皐月賞トライアル競走第1戦の弥生賞には前年12月に朝日杯フューチュリティステークス (GI)を制していた僚馬・エイシンチャンプも出走を表明しており、同馬の主戦騎手も福永が騎手を務めていたため、仮にネオユニヴァースも弥生賞に出走するとなった際の福永の選択に注目が集まった。福永は瀬戸口とも相談の上でエイシンチャンプに騎乗することになり、ネオユニヴァースは弥生賞を回避して次走をスプリングステークスとすることに決まった。そのスプリングステークスからは吉田照哉の推薦で、短期免許制度を利用して来日していたイタリア人騎手、ミルコ・デムーロを新たな鞍上として迎えられることになった。デムーロは初めてネオユニヴァースに跨った際に「信じられない、すごい馬」だと感じ、距離は長い方がいい感じでダービーの方が適していると感じたという。 デムーロとの新コンビで迎えたスプリングステークス (GII)では、中団追走から第3 - 第4 (最終)コーナーで先団に進出、1番人気のサクラプレジデントに1馬身4分の1差を付けて勝利した。この競走では15番枠から発走し、距離のロスになるとされる馬群の外側を終始回り続ける展開となっていたが、これは「中距離以上でスタミナがもつか」「騎手との折り合いを保てるか」という2点を確認するため、デムーロが意図して行ったものだった。後にデムーロはこの競走を回顧し、「調教と同様にレースでも折り合いの不安がなく、素晴らしい瞬発力と持久力を合わせもっていることが確認できた」と述べている。またこの頃には厩舎でシャンポンという装具を着けられたことで立ち上がる癖が矯正され、それまで余分な負担が掛かっていた後躯が強化されつつあったという。
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