首都カリエス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 17:19 UTC 版)
「アトス自治修道士共和国」の記事における「首都カリエス」の解説
住人である修道士や来訪者である巡礼者たちが必ず訪れるのがカリエスである。カリエスはアトスの政庁所在地で、ギリシャの自治区、神聖共同体の行政の中枢をになっており、聖庁、「国会」、またベーカリーなどが所在する。カリエスには公衆電話もあり、国際電話もつながる。また、1960年代以降、トラクターやジープの通れる道路が多数開通し、自治国内部の移動手段として自動車も使用されている。 カリエスに所在するプロタトン聖堂はアトス山地域に現存する最古の建築物で、中期ビザンティン建築の典型的な平面内接十字型の教会堂である。10世紀から11世紀にかけてはこの聖堂で長老会議が行われ、「第一人者」(プロトス)と称される修道院共同体の指導者が選出された。時を告げる鐘楼があり、巨大な壁画があり、また、たくさんの古いイコンやフレスコ画が納められていることでも知られる聖堂である。
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