飯綱神社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 14:57 UTC 版)
「愛宕神社 (笠間市)」の記事における「飯綱神社」の解説
夷針神社は、現在は飯綱神社となり、手力雄命を祀っている。これは近世の飯綱権現(飯縄権現)の名称に復したもので、新編常陸国誌の愛宕権現の項に「社中飯縄権現、十二天狗祠社、荒神社、春日社等あり」、愛宕山の項に「頂上愛宕、飯綱の二祠あり」とある(「飯縄」と「飯綱」の表記揺れは原文通り)。飯縄権現は愛宕権現と同じく天狗である。 飯綱神社の創建については、茨城県の祭り・行事調査事業の調査報告は、修験者によって開かれたとしている。新編常陸国誌は「古老云、飯綱はもと夷針神社にして、原郷名の起る所なりと」とし、飯綱神社は式内夷針神社であり、その社名が和名類聚抄の常陸国茨城郡夷針郷の由来になったという口碑を記録している。 飯綱神社は、愛宕神社の背後に聳える山頂の平場に鎮座する。巨石に亀甲型台座が造形され、その上に「六角殿(六角堂)」が建ち、これを十三天狗祠が取り囲んでいる。十三天狗とは、仙境異聞によれば、元は五天狗であったものが、十二天狗になり、さらに狢内(むじなうち)村(現在の石岡市龍明)の長楽寺の僧侶が加わって十三天狗になったものという。例祭では「飯綱神社」「六角殿」「十三天狗祠」がそれぞれ個別の独立した礼拝対象となっている。
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