食料価格の下落
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 16:36 UTC 版)
「2007年-2008年の世界食料価格危機」の記事における「食料価格の下落」の解説
2008年12月、世界的な商品需要減少の予測、景気後退、石油価格の下落により、主要作物の価格はそれまでの高値から急激に低下した。シカゴ商品取引所のトウモロコシ価格は6月の1ブッシェル当たり7.99ドルから12月中旬の3.74ドルへと急落し、小麦と米の価格も同様に下落した。 しかし国連食糧農業機関(FAO)は、信用危機によって農家が作付けを減らす可能性があると指摘し、間違った安心感に対して警告を発した。 FAOは本部のあるローマで2009年11月に「世界食料安全保障サミット」(英語版)を主催し、開発途上国での食料価格は依然として高く、世界的な食料安全保障の状況は悪化していると指摘した。 2011年初めまでに食料価格は再び上昇し、2008年の最高値を上回った。これを2007〜08年に見られた価格上昇の再燃とみる評論家もいる。 景気後退により需要が減退する一方、天候に恵まれて穀物の収穫が増加し、その後の食料価格は下落した。
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