飛騨信濃直流幹線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 03:16 UTC 版)
「飛騨信濃周波数変換設備」の記事における「飛騨信濃直流幹線」の解説
飛騨信濃直流幹線は、飛騨変換所と新信濃変電所とを結ぶ亘長89 kmの直流送電線であり、東電PGが所有する。ルートは、飛騨変換所を起点とし、中電PGの275 kV高根中信線に沿って飛騨山脈の南側の野麦峠を越え、長野県に入る。197基の鉄塔のうち、野麦峠付近の第123号鉄塔が最高地点であり、その標高は1,852 mである。この鉄塔は東電PGが所有する鉄塔のうちで最も標高が高い地点にある。その先は、鉢盛山の山腹を進み、終点の新信濃変電所に至る。 直流±200 kV(20万ボルト)双極1回線の架空送電線であり、プラス側の本線と帰線、マイナス側の本線と帰線の合計4本の電線(各電線が2導体であるため、8本の導体)が吊架されている。本線はアルミ覆鋼心アルミより線 (ACSR/AC) 810 mm2 × 2導体で、一部径間には低騒音型を採用した。帰線はアルミ覆鋼心耐熱アルミ合金より線 (TACSR/AC) 610 mm2 × 2導体である。帰線は架空地線を兼ねている。がいしは、本線に320 mm直流懸垂がいし15個/連を使用し、帰線に280 mmボールソケット形懸垂がいし4個/連を使用した。
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